(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は小さく反落。

先週からの戻り基調が引き継がれる形で、

総じてプラス圏で推移した一日でしたが、

特段に新しい好材料も出ていませんし、

日銀の短観の内容が悪いことなどもあって、

引けにかけては利確の売りに押されてしまい、

結果的に終値は前日比65円安でした。

前号メルマガ(第206号:4月1日)で書いた通り、

政権は「反転攻勢」に備えつつありますが、

これからも依然として「茨の道」が続きます。

ひとつ救いがあるにはあります。

国会での攻防がなんとか「ひと山」を超え、

ある程度の時間的な余裕が生まれたことです。

やはり、このタイミングで野党が内ゲバを開始し、

疑惑追及の力が弱まっていることは、

安倍政権にとってはラッキーなことといえます。

衆院の予算委(集中審議)はなんと来週(11日)と、

佐川氏の喚問から2週間後というのろさであり、

その頃になれば世論もメディアも、

より外交への関心を強めるものと思われます。

とにもかくにも4月中旬までをしのぎ切れば、

政権側は「反転攻勢」に移ることも可能ですし、

仕込んでいる「玉」がひとつでも当たって、

「神風」を吹かせることができるか、

あるいは「神風」への「期待」を持続できれば、

「三選」や「改憲」の道筋もまた見えてきます。

昨日の日経平均には力強さはみられませんが、

強烈に売り込む動きもみられなくなったことは、

そのあたりの事情を反映していると思われます。

とはいえ、「茨の道」は「茨の道」であり、

能天気に安心できる状況では全くありません。

前号メルマガで詳しく分析したように、

「森友事件」は今後も「重石」として、

支持率と株価の上昇を邪魔するでしょうし、

政権が仕込んでいる「玉」はいずれも、

成功が約束されているとはいえない状況です。

万一、「反転攻勢」が惨めな結果に終わったならば、

今度こそ安倍総理は「三選」どころか、

「早期退陣」すら視野に入りかねないところです。

与党内もこの状況を冷静に見極めつつ、

政権との距離を計算しているところですし、

野党内の離合集散も政権の挙げる成果次第で、

「想定外」の方向に転びかねない状況ともいえます。

このように安倍政権は今、

運やラッキーだけでは乗り越えられない、

本当の「正念場」にあることは変わりません。

今後の相場の方向性はこれから展開される、

「究極の政治ゲーム」に左右されますので、

今後とも情報収集と分析に努めたいと思います。

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