安倍政権はまた「神風」を吹かせることができるか。
昨日の日経平均は反発。
寄り付きから下ブレしかけましたが、
中国市場の急上昇という追い風を受け、
後場にはプラス圏に浮上して引けました。
ナイトセッションでも大きな下落はなく、
前号メルマガ（第235号：10月21日）に書いた、
例の株価水準を意識するように推移しており、
今週からの外交・国政のビッグイベントや、
これから本格化する企業決算を前に、
「様子見」といってよい状況といえます。
世界全体が安定から不安定へと向かい、
決して良い相場環境とはいえませんが、
それゆえに各国政府とも株価防衛に必死です。
米国との全面対決で苦境に立つ中国が、
なりふり構わず株価の維持を図るのは、
日経平均にも一定の押し上げ効果があります。
前号メルマガでも詳述したように、
「米中対決」の「落とし所」はかなり遠く、
「貿易戦争」は次の次元に移っていますが、
米国をなだめ、すかし、顔色を窺いつつ、
中国を牽制し、制御し、取り込んで、
日本経済に「神風」を吹かせるという、
極めて高度な「外交戦」を安倍政権は遂行中です。
また、安倍政権は明日から始まる臨時国会でも、
近代国家となって初となる政策転換によって、
日本の長期衰退を食い止めるつもりであることも、
前号メルマガで詳しく申し上げた通りです。
さらには近く予想される「逆風」を防いで、
政権の任期全うを確固とするための「玉」も、
どうなるかが注目されます。
難局といえば難局、国難といえば国難ですが、
それゆえに指導者の手腕が問われる局面です。
安倍政権がまた「神風」を吹かせるかどうかに、
日経平均の値動きはかかっている要素が大きく、
外交・政治のドラマには要注目、要注意です。
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