「2月相場」のシナリオは両極端。
昨日の日経平均は大幅続落。
5日連続の下落は昨年11月以後とのことですが、
円高傾向は変わらず、また、米国株も失速してしまい、
年初来の上昇を支えた「追い風」が2つとも止みました。
昨日のエントリーでも申し上げたように、
目先の株価が「上がらない」という認識が広がった結果、
日本市場の空気も一変しつつあるようです。
また、株安の傾向は世界的なものとなっており、
とりわけ為替と金利の動向は気になるところです。
このところ恐怖指数が上昇していましたが、
市場全体が「何か」に身構えている格好です。
間もなくトランプ大統領が一般教書演説をしますが、
またぞろ「トンデモ発言」が警戒されています。
先週、あれほど支離滅裂な発言を日替わりで並べられ、
トランプ政権の意図が不明朗になっている時だけに、
市場関係者が疑心暗鬼になるのも無理はありません。
この点は日本政府も日銀も大いに苦慮しているところです。
また、「地政学リスク」も本当に後退したとはいえず、
むしろ北朝鮮側の発言に振り回される機会が増えています。
前号メルマガ(第197号:1月28日)でも指摘した通り、
軍事的な緊張を上昇させる材料がいくつも観測されており、
この件は次号メルマガ(第198号:2月4日)でも触れます。
ともあれ、先々週までの「先高感」が影を潜めてしまい、
市場参加者がいったん「様子見」を決め込むだけで、
日経平均は「ど真ん中」付近まで下げても不思議ではなく、
積極的に買っていこうという機運はやはりしぼみます。
いずれにせよ、米国の軸足が定まってくれないと、
今後の相場シナリオはふらついたままですから、
とりあえず今日はトランプ大統領が無難に演説をこなし、
目先の相場に安心感をもたらせばよいのですが。
明日から始める「2月相場」というのは、
なかなか両極端な結果になりそうですので、
今日の大統領演説やFOMCなどを踏まえて、
次号メルマガでまた展望を述べる予定です。
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