「下ブレ」のシナリオと10月相場。
昨日の日経平均は反落。
後場には切り返す動きもありましたが、
上昇に転じる材料はほとんどみえません。
やはり「2万2千円の攻防」が厳しくなり、
再び「下ブレ」リスクが台頭しています。
米国内の政治的な動きも気になりますが、
それとは別に指標が次々と悪化して、
売りが売りを呼ぶ展開になっているのは、
大いに憂慮すべきことかと思われます。
昨夜の米国株の大幅下落を受けて、
今日の日経平均もまた下げそうです。
英国政府が「最終案」を提示したことで、
「先送り」への期待が後退していますし、
米国の対欧制裁関税をWTOが承認し、
関税合戦に拍車がかかるとの懸念も、
日経平均にも「重石」として作用します。
こうした一連の事柄を考えあわせた上で、
中途半端に買いで応じていくよりも、
売りのきっかけを待つほうが賢明と、
先月のメルマガで申し上げてきましたが、
実際、売りを誘発するような材料が次々を、
10月の世界と日本の市場を揺さぶっています。
「いつものパターン」に従うならば、
株価が大きく下げたら大慌てで、
トランプ氏が株価維持に走りますが、
世界経済の全体に広がる黒雲を、
押し返すほどのインパクトがあるか、
また、米国内の政治状況を考えて、
どんな株価維持策が可能なのかを、
よく考えておいた方が良さそうです。
明日から日本でも臨時国会が始まり、
政界の構図と争点が様変わりします。
次号メルマガ（第285号：10月6日）で、
10月に出現した新材料を織り込みつつ、
今後の「下ブレ」リスクなどについて、
現実味や深刻度などを分析する予定です。
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