ヤマ場はまだ続き、相場はまだまだ落ち着かず。
世界の相場が落ち着きません。
依然として米国市場が世界を「攪乱」中です。
昨夜のNYダウは史上2番目の下げ幅と、
再び大暴落を演じてしまいましたから、
今日の日経平均も相当な余波が予想されます。
昨日の日経平均は上昇しましたが、
日本市場の「潜在力」はまだ残っています。
日本企業の「稼ぐ力」は想定通りに伸び、
経常収支も日本経済も好調さを物語っており、
昨年末から持続してきた日経平均の「先高感」は、
実際の数値で裏付けられつつあります。
今週、発生した大暴落のショックが落ち着いた後、
内外の情勢さえ「波風穏やか」であるならば、
再び「先高感」が増大してくることにしたがって、
次の上昇波動が始まる可能性は残っています。
しかし問題はその「波風」です。
米国の「長期金利」の動揺が落ち着きません。
昨日、ギリギリのところで上院も折れて、
「つなぎ予算」が成立する公算が立ちそうになり、
日経平均にも一定の「安心」を提供しました。
しかし、米国の債務総額が増加するということで、
どうしても「長期金利」に上昇圧力がかかり、
逆に米国市場に動揺を招く結果となりました。
米国の債務上限問題はひとつのヤマ場でしたが、
トランプ政権とパウエル新FRB議長による、
市場との対話が極めて不十分であることが、
「波風」をさらに大きく掻き立てています。
ヤマ場はこれだけではありません。
また、来週以降、日本国内でも相当に重要な、
金融政策の今後に関するイベントがありますが、
政府・日銀側が市場との「対話」に失敗すれば、
「為替」「金利」そして「株価」のすべてに、
大きな「波風」が立つ恐れがあるところです。
とりあえず、今日も日経平均は下げるでしょうが、
まず、安値を更新するのかどうかは要注意です。
その上で、来週以降の日程を「無風」で通過し、
再び「先高感」が醸成される展開となり、
次の上昇波動を掴むことができるかどうか。
場合によっては「先高感」の前提も根底から崩れ、
アベノミクス相場がリセットされかねず、
もうしばらく慎重な判断が必要な局面ですので、
次号メルマガ(第199号:2月11日)のなかで、
今後のシナリオを分析することとします。
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