【5月16日】 期待はしぼむ (朝の情勢分析)
おはようございます。
NYダウが大幅続落しました。
上げ続ける相場はありませんから、
そろそろ調整が入っておかしくはないのですが、
たくさんの人が「Sell in May」を狙っているところで、
こうやってストンと落ちると今後が気になってしまいます。
このところの日経平均は、
14000円台前半の極めて狭い範囲でのレンジですが、
それは、年初からの「下落要因」である、
1)消費増税にともなう重し
2)中国失速懸念にともなう重し
の2つと、
これに対抗する、
①米国株高
②追加緩和「期待」
③成長戦略「期待」
の3つの「上昇エネルギー」との
「奇妙な均衡」がもたらすものです。
そろそろ③の「成長戦略」の玉が出始め、
5月30日の日銀会合に向けて②の追加緩和期待が
またぞろ台頭しはじめてもいい頃ですが、
①の米国株高に異変があれば期待もしぼみます。
実際、今日の日本市場はまた、
「居心地のいい水準」の下限付近を目指すことでしょう。
昨日の安倍首相の会見で、
集団的自衛権の行使容認に向けて動き出しましたが、
法制懇の内容がかなりショッキングだったことに、
与党内でも衝撃が走っており、
世論の反応次第では政局がらみに発展しない兆候が
ないわけではありません。
経済政策の先行きに「不透明さ」が出てきたら、
株式市場は相当に荒れます。
「火遊びもほどほどに」というのは財務官僚の苦言ですが、
政治的リスクをとり、戦後最大のタブーに手をつけた安倍首相が、
いったいどんな代償を払うことになるのかは見極めが必要です。
もっとも、政治的な苦境に陥ることになれば、
政権としては、派手に株価を上げてみせる「必要性」が出てきます。
そのための「秘策」(奇策)もいくつか流れてきました。
(今週末のメルマガ第4号で書きます)
暴落局面があっても、
9月までには挽回しなければならないという、
政治的なデッドラインが決まっていることは、
私たち一般投資家にとってはやりやすい相場であるともいえます。
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