小池百合子は天下を取れるか。
(午前1時の更新です)
昨日の日経平均は反発。
米国株高と円安が「追い風」になりました。
しかしながら上昇したといっても、
まだ「20500円ライン」の手前あたりであり、
ちょっと上値の重い展開が続いています。
国内政局はやや「不安」要因になりつつあります。
衆議院が解散し、事実上、選挙戦のスタートですが、
今週月曜日に総理が解散を表明したのと同時に、
満を持して小池百合子氏が主役の座を奪って、
あれよあれよと「政界再編」をやってしまい、
「選挙の構図」をガラリと変えました。
「政治は一寸先が闇」といいますが、
日本の政治史上に残る劇的なドラマです。
もともと総理が解散を決断した背景には、
「今なら勝てる」という与党内の声があり、
総理も実際に勝てると判断したからこそ、
解散に踏み切ったわけですが、
解散表明の後に情勢が激変したわけです。
(この点、1993年の衆院選に似てきました)
自民党はほとんどの選挙区において、
「自民vs希望」の戦いを強いられますし、
希望の党の候補者が立たない選挙区は、
「民共勢力」か「維新の会」の対立候補と、
事実上の「一対一」の戦いを迫られそうです。
与党の人々の顔が蒼白になるのも当然です。
ただ。
全力で「天下取り」に打って出た小池氏ですが、
政権奪取にはもう少し「仕掛け」が必要です。
そのため、あと2~3の「大技」を準備しつつ、
出すタイミングを探っているとも聞きますが、
しかしそれらは小池氏による「大博打」でもあり、
下手を打つと全てが水泡に帰しかねません。
また、奇襲効果と巧みなメディア戦術によって、
まだ、あまり目立ってはいないようですが、
「小池劇場」には「甘さ」や「粗さ」が散見され、
安倍政権の側には反攻の糸口がいくつもあります。
また、世間的には小池氏に脚光が当たっていますが、
実は「意外な人」がほくそ笑んでいたりもします。
安倍政権の勝利には黄信号が灯っており、
与党の人々は顔色が青くなったり赤くなったりですが、
小池知事側も極めて危険な綱渡りを強いられており、
どのタイミングで奈落に落ちるかわかりません。
「自民vs希望」つまり「安倍vs小池」の決戦は、
どちらか戦略に優れたほうが勝ちそうですが、
現時点では小池氏側が攻めに回っています。
そこで、次号メルマガ(第180号:10月1日)では、
「小池氏側の勝利のシナリオ」、
「希望の党の落とし穴」、
といった選挙戦全体を左右する要素に加え、
少し気の早い話ではありますが、
「小池政権が誕生したら日経平均はどうかるか」
といったことを永田町の最新情報をもとに、
しっかりと分析してまいる予定です。
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