(午前0時半の更新です)

昨日の日経平均は続落。

権利落ち分が下がるのは仕方ないとして、

下げた分を早期に埋められないようなら、

このまま失速しかねず要注意です。

「地政学リスク」で新しい材料が出ず、

円安が進むという「追い風」がありますので、

それがかなりの上昇圧力を生み出していますが、

一方で国内政局は益々、混沌としてきました。

日経平均は今が「正念場」です。

解散の「奇襲効果」が剥落しつつあり、

「正念場」にあるのは安倍政権も同じです。

野党側の総崩れを狙った総理の解散戦略は、

小池都知事の凄まじい「豪腕」によって、

総理による解散表明会見からわずか3日で、

事実上の「政界再編」が成立してしまい、

根底からそのシナリオが狂わされています。

民進党はほぼ完全に膝を屈する形で、

事実上の「解党」を決断するに至り、

希望の党との「合流」を懇願しています。

また「官邸の別働隊」だった日本維新の会は、

希望の党との連携で生き残りを模索しています。

小池氏の「豪腕」が繰り出す「大技」が、

2本連続で見事に決まった格好ですが、

まだ、あと2~3本の「大技」もあるといい、

自民党の人々は戦慄しつつ様子を見ています。

この後、どんな「大技」が用意され、

どんな構想が描かれているのかについては、

次号メルマガ(第180号:10月1日)に書きます。

希望の党はちょっと戦略に甘いところがあり、

政権側に攻め口を与えている部分もありますが、

若狭氏や細野氏が互いに牽制し合いながら、

スケールの小さな話合いをしていた数日前と比べて、

希望の党の破壊力は凄まじいものに成長しています。

「酉年は大政変の年」とされてきましたが、

1つ前の酉年(2005年)の大騒動よりも、

2つ前の酉年(1993年)に発生した大政変に、

だんだん近くなってきているようです。

各種調査ではまだ「自公優位」となっていますが、

「安倍政権側が勝つだろう」という前提での、

日経平均の上昇シナリオには黄信号が点灯中です。

もっとも、公示日まではまだ時間があります。

安倍自民党にもまだ反撃に転じるだけの、

時間も余裕もあります。

昨日も書いた通り、小池氏の「大技」は、

安倍総理以上の「大博打」ですから、

吉と出るか凶と出るかはまだわかりません。

次号メルマガ(第180号:10月1日)では、

希望の党側、政権側の選挙戦略を整理して、

相場の展望とともに分析したいと思います。

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