この衆院選で変わること、変わらないこと。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均も続伸。
年初来最高値(終値)をまた更新です。
もっとも上値が重いのは昨日と変わらず、
上昇幅はたった1.90円に止まりました。
連けて上昇すれば嫌でも利食いが出ること、
日米とも3連休を控えていること、
連休前後の北朝鮮の動きも気になることなど、
買いを躊躇する理由はいくつもありますが、
しかし積極的に売るきっかけもまだありません。
また、国内政局に起因する波乱は、
やはり可能性が低くなっています。
まだ公示日まで5日ほどありますが、
衆院選はほぼヤマ場を越えたといえます。
小池党首が国政復帰を明確に否定したことで、
「小池劇場」は急速にしぼみつつあります。
「公示日、当日にサプライズ出馬」という、
「奇策」も理屈の上ではまだ考えられますが、
実際の選挙実務を考えるならば、
今日以降に出馬を宣言されることは、
希望の党の全ての選対を大混乱させます。
メディアの扱いも大きく変わっています。
相変わらず小池氏が「主役」の扱いですが、
報道は先週までの「小池ブーム」から一転し、
今週の「小池バッシング」気味になっています。
選挙戦略全体の点からみても、
希望の党の伸びしろにはおのずと限界があります。
前号メルマガ(第180号:10月1日)で書いた通り、
先週まで小池氏や前原氏の側には、
瞬間風速的な勢いで政権を奪取するための、
「勝利の方程式」が存在していたのですが、
特に「排除の論理」を採用してしまったことで、
自らそれを放棄してしまったようです。
立憲民主党に意外な支持が集まっていますが、
もともとの「勝利の法則」の通りにやっていたら、
それは小池氏側に寄せられる票だったはずです。
希望の党をめぐる先週までの高揚感から一転し、
あれよあれよと失速する今週の展開をみて、
私の知る自民党の人々は一様に胸をなで下ろし、
逆に希望の党の人々は冷や汗を流しています。
(特に離党して希望入りしたメンバーは悲惨です)
小池氏の政局観やメディア戦術は「天才」ですが、
巨大な政権政党のマネージメント等は未知数です。
また、いっとき大きなブームを作り出した後には、
ぱたりと鳴かず飛ばずになるということを、
これまで何度も繰り返してきた過去もあります。
これほど早く失速するということは、
小池氏本人にも「想定外」だったと思われますが、
全ては自らが打った手によるものです。
まだまだ最後まで何があるかわかりませんが、
しかし今後、小池氏が繰り出せる「大技」も、
そういくつもあるわけではありませんから、
衆院選の帰趨はほぼ定まりつつあるように思えます。
次の「ヤマ場」がやってくるのは選挙後、
各党の獲得議席が定まった後に、
どういう合従連衡がなされるかではないでしょうか。
こうした前提に立つならば、今後、自公政権が、
何を変化させ、何を守っていくかを考えることが、
市場を占う上でも最重要ファクターになりそうです。
次号メルマガ(第181号:10月8日)ではそれらを整理し、
年末までの相場の展望について見立てたいと思います。
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