(午前0時の更新です)

いよいよ衆院選の公示日です。

解散からまだ2週間しか経っていないのに、

平成の政局史の全てを凝縮したような、

凄まじい大騒動が連続して発生しており、

永田町関係者としては目が回りそうです。

もっとも、国民のほうは目が回った挙句、

何が何だかよくわからなくなって、

一周回って白けてしまった人も多いようです。

小沢一郎氏が唱えた「勝利の方程式」の通りにやれば、

自公両党は政権から陥落しかねなかったであろうことは、

直近の世論調査、特に希望と立憲民主の数値をみれば、

なんとなく納得できるところです。

実際、小池氏が「寛容な保守」という旗を掲げ、

民進党を「丸呑み」した瞬間に永田町に激震が走り、

与党議員が震え上がったのも当然といえます。

しかし、ドタバタと紆余曲折が続いた挙句、

「三極」の構図で選挙戦に突入します。

これでは結果はほぼ見えていますから、

日経平均がじわじわと安定して上昇してきたのは、

まあ当然といってもよいのかもしれません。

前号メルマガ(第181号:10月8日)にも書いた通り、

「次のヤマ場」は衆院選が終わった後、

連立の構図や「首班指名」をめぐって起こる、

一連のドタバタ劇になるとみられています。

その「布石」としても、

今日、小池氏のサプライズ出馬があるかどうかは、

一応、マーケットとしても気になるところでしょう。

無論、可能性はまずないとされていますし、

小池氏の出馬が政党支持率に与える影響も不透明。

さらには選挙実務の上でも「迷惑」ではありますが、

逆に言えば「よほどのサプライズ」でもなければ、

希望の党による政権奪取は極めて厳しい状況です。

もし、小池氏が立候補の届け出をするとすれば、

午後8時台には判明するでしょうから、

一定の注意は必要かもしれません。

それなりの攪乱材料にはなり得ます。

もうひとつ警戒されるサプライズは、

やはり北朝鮮による挑発です。

もっともこれまでと同様のミサイル発射なら、

市場への影響も限定的になるでしょうが、

「太平洋上での水爆実験」といった、

本当に無茶苦茶な行為をもしやるならば、

当然ながら市場は大いに攪乱されそうです。

どちらも「可能性は低い」とはいえ、

「まずない」と思われていたことが、

日替わり、週替わりで次々と起きる時代です。

最低限の注意は必要な1日ではないでしょうか。

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