どちらに転んでも「運命の日」。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均はちょっとだけ反発。
昨日の明け方、ちょっといいニュースが入りました。
米国議会、特に民主党が債務上限引き上げについて、
大統領に協力する姿勢を示したことです。
また3ヶ月後には同じ騒動が繰り返されそうですし、
共和党との間にはさらにしこりを残した格好ですが、
とにもかくにも9月末の「政府閉鎖」の危機は、
ひとまず回避される可能性が出てきたといえます。
若干ながら米国の「政治リスク」が緩和されたことは、
日経平均にとっても一定の「追い風」といえます。
しかし依然として能天気に喜べる状況でもありません。
実際、米国は内紛をしている場合ではないほど、
多事多難な局面に差し掛かっています。
米国は今、北朝鮮という「ならず者国家」から、
核を使って公然と「恫喝」されている状況ですが、
こんなことは米国の歴史上、初めてのことです。
また、北朝鮮による挑発も厄介ですが、
その背後にいるロシアの不穏な動きも気がかりです。
前号メルマガ(第176号:9月3日)に書いたように、
欧州方面のロシア軍の動きは特に警戒を要します。
最近、両国は外交官の「追放合戦」の様相ですが、
通常ならこれは「開戦前夜」にやるものです。
おまけに先日、「壊滅的」な被害をもたらした、
ハリケーン・ハービーに続いて、
同様に「壊滅的」な破壊力を持った、
ハリケーン・イルマが猛威を振るっています。
史上最大級の天災が2連発で来そうなのに、
政争や政局の結果、政府が閉鎖などしてしまえば、
それは歴史に残る超がつくほどの失態です。
米国はここまで追い込まれているわけですから、
最近、トランプ大統領の顔がやつれてみえるのも、
まあ、無理はないといえるのではないでしょうか。
こうした幾多の「不安」があることもあり、
結局のところ為替も株価も元に戻ってしまい、
日経平均は随分と値を消して引けました。
そんなわけで。
いよいよ明日が9月9日です。
北朝鮮がさらなる挑発をするのか、
あるいは米軍がいよいよ行動に出るのか、
「Xデー」として注目されています。
結果として米軍が動く展開になるのか、
それとも北朝鮮の核を認めてしまうのか、
米国にとって、そして日本にとって、
歴史的な転換点となる可能性が高いと思われます。
どちらに転んでも「運命の日」となりそうな明日、
何が起きるのかをしっかり見極めた上で、
次号メルマガ(第177号:9月10日)では予告通り、
すでに検討が進行中の日本の新しい国家戦略について、
永田町界隈で耳にしているところを書いてみます。
まさかこれほど早く、これほど大きな変化が、
日本にやってくるかもしれないということなど、
ちょっと前なら信じられなかったでしょうが、
現実は私たちの予想をはるかに越えて、
先へ、先へと動くスピードを速めつつあります。
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