「日本の財相に用がある」?
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は大きく反落。
トランプ大統領の就任演説の内容を聞き、
矢継ぎ早に実施された保護主義的な「玉」を見れば、
先行きが不安になるのは当然かもしれません。
もっとも、このまま相場が崩れると「期待」するのは、
やはり、リスクがあろうかとも思います。
世界経済を「収縮」させかねない施策を実施していますが、
米国市場を「バブル化」させる「玉」も公約にはあり、
それがどんな規模になるかを市場は待っています。
トランプ氏のいう「財政出動」も「金融規制緩和」も、
「カンフル剤」であり「麻薬」のようなものです。
実体経済にどの程度の影響があるかは不明ですが、
少なくとも市場をハイにする効果がありますから、
どの程度の規模になるかを見極めないことには、
「不安」心理につけ込んでの売りは危険ともいえます。
このあたりの機微は前号メルマガ(第144号:1月22日)に、
たっぷりと解説をしたところですが、
やはり、一般教書や予算教書が出てくるまでは、
何がどうなるかわからないという他はありません。
それにしても。
前号メルマガで指摘したように、
安倍政権の外交努力が「空回り」しつつあることが、
やはり気がかりです。
いまだに首脳会談の日程を明言できずにいますが、
英国、カナダ、イスラエル、そして、日本という、
「米国の最重要同盟国」の4カ国のなかで、
直接協議が決まらないのは日本だけになっています。
ドイツのように様子見を決め込んでいるわけでなく、
日本政府が総力を挙げた外交努力をやってもなお、
トランプ大統領の日程をとってもらえないわけです。
一応、「2月上旬」という目処は提示されたようですが、
気になるのは「麻生財相を帯同せよ」という「指令」。
かつて竹下財相が訪米した例を引くまでもなく、
米国から日本の財相に用があるといって来た時には、
だいたいロクなことはないものです。
報道の内容が事実であれば、
あまり気分のいい話とはいえない気がします。
(例えて言うなら、不良少年に呼び出される時に、
「ちゃんと財布持ってこいよ」と言われた感じでしょうか…)
いずれにせよ「トランプ攻略」は安倍政権の最重要課題です。
安倍政権としてはここで目算が狂うようであれば、
その後の展望の全てに影響が出てきます。
特に6月以降の政局が要注意になりかねませんので、
次号メルマガ(第145号:1月29日)で詳しく分析します。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第141号:1月1日発行、第142号:1月8日発行、第143号:1月15日発行、第144号:1月22日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す