米国と世界の「実体経済」に何が起きるのか。
(午前0時の更新です)
トランプ政権が始動しました。
「大統領になれば多少は穏健になるだろう」という、
淡い期待を見事に裏切る就任演説でのスタートです。
次々と実施されていく急進的な政策もあって、
「蜜月期間(最初の100日)は大統領を批判しない」という、
メディアと米国民の長年の慣行もまた見事に覆されており、
就任式典に参加した支持者の数よりも、
抗議デモの参加者のほうが多いかもしれないという、
歴史上、聞いたことのない形で新政権がスタートしました。
もっとも、世論やメディアの印象がどうあれ、
私達、投資家にとって大切なのは、
新政権が繰り出す「玉」の経済的な効果と影響です。
TPP離脱やオバマケア廃止など矢継ぎ早に出てますが、
ここまで実施されたのは選挙中に発言されたものであり、
特段、新しい「玉」は出されていません。
前号メルマガ(第144号:1月22日)で指摘した通り、
トランプ氏がこれまで言ってきた経済政策というのは、
相互に整合性がなく支離滅裂なところがありました。
おそらく、就任までには整合性と統一感のある形で、
ひとつの政策パッケージにまとめるはずと思われましたが、
現時点ではまだバラバラで支離滅裂なままといえます。
無論、財政出動や金融規制緩和といったカンフル剤を打てば、
短期的に資産価格が急上昇するのは当然なのですから、
確かにトランプ・バブルの可能性はあるとはいえます。
しかし、支離滅裂な経済政策をそのまま実施していけば、
米国と世界の「実体経済」に何が起きるのかは、
投資家たるもの冷静に考えておくべきでしょう。
古今東西、いろいろなバブル相場がありますが、
皆が熱狂して踊りまくる宴の中で、
醒めた目を維持した投資家だけが生き残りました。
いずれにせよ。
トランプ大統領の言う「米国第一」とは、
大きな富を創出して皆で分かち合うのではなく、
他者の富を奪うことで達成されるであろうことが、
就任演説を聞いて唯一、理解できたことです。
ならば前号メルマガで指摘したようなことが、
一定の期間を置いて起こっても不思議ではなく、
その場合、近未来の相場がどうなるかは、
だいたい予測がつくのではないかと私は考えています。
好むと好まざるとにかかわらず、
「トランプ時代」は少なくとも4年は続きます。
この4年間に何が起きるか、
また、「トランプ時代」の後の世界がどうなるか、
世界中の人々が戦々恐々としていますが、
私達、投資家の使命はこの難しい時代を生き残り、
次世代に大きな富を継承することでしかありません。
大きな流れだけは読み間違えてはならないと思います。
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