大型連休が明け、売りの手が止みました。

日経平均はようやく反発。

ただ、力強い買いが入るわけでもなく、

東証の売買代金は今年最低を記録したそうです。

昨日書いた通り、次は政府の「玉」が出る番ですが、

大型連休前に聞かれた勇ましい話がいったいどうなったのか、

海外勢も本邦勢も見極めたい気持ちはわかります。

こういう状況で売り込むわけにもいかず、

安倍政権のお手並み拝見といったところでしょうか。

さて。

パナマ文書の企業名、個人名が公開され、

これによってどんな影響が出るかも気になるところですが、

前号メルマガ(第107号:5月8日発行)を執筆後、

私が最も気にかけていることがあります。

「北方領土交渉の副作用」です。

日ロ交渉が動き出したのは、安倍=プーチンという盟友同士の、

強い個人的な紐帯によるものです。

戦後70年にわたって懸案だった北方領土問題を打開するのは、

両国の指導者が強い信頼で結ばれた今をおいて他はないでしょう。

ただ、過去にも北方領土問題が解決に向かったことはありました。

ロシア(ソ連)には「固有の領土」という意識が薄く、

北方領土は火事場泥棒で盗んだことは彼らとて百も承知であり、

それゆえ、日ソ国交正常化時から「領土は返す」ことを前提に、

「変わりに何を差し出すか?」と日本側を揺さぶってきたのです。

そして、過去にも何度か日本側が良い条件を提示し、

交渉が進みかけたことはあったのですが、

その都度、「ある筋」から横やりが入って、

交渉はおろか、政権そのものが潰されてきました。

「ある筋」とは誰かは多くの読者のお察しの通りですが、

(詳しい方にとっては「常識」ですね)

永田町関係者としては、「北方領土が動く」となると、

反射的に過去の経緯が頭をよぎり、体が硬くなるものです。

ご承知のように、私は昨年のメルマガから何度も、

「今年5月に北方領土交渉が動き出す可能性がある」

と書いていますが、あわせて「ある筋」への懸念も書いた次第です。

参院選(衆参ダブル?)の勝敗の如何を問わず、

今年の後半以降、安倍政権をとりまく情勢は、

ガラリと変わることが予想されます。

当面は、参院選前の「玉」でどれだけ株価が吹き上がるかに、

市場の多くの関心が集まっていますが、もう5月も中盤に突入です。

「先」をみる投資家としては、「次の展開」も押さえておいてから、

国政選挙というビッグイベントに向かうことが賢明かと思います。

やや、気になる話をちらほら聞きますので、

次号メルマガ(第108号:5月15日発行)で分析します。

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