やはり、「順番から言うと、次は政府側が「玉」を繰り出す番」です。

「口先介入」の牽制効果か、為替への攻勢も一段落したこともあり、

連休中に見られた日経平均への壮絶な売りは影を潜めています。

現時点の株価は高くもなく安くもなく、

日経平均の上値余地はまだまだたっぷりありますので、

参院選(衆参ダブル?)を前に政府側が繰り出す「玉」次第で、

ここからさらに上昇する可能性があるということは、

前号メルマガ(第107号:5月8日発行)に書いた通りです。

返す返すも、4月末の「逆サプライズ」での下げが残念でしたが、

この5月は上昇圧力が存在することは間違いありません。

私としては、政権の動きにちょっともたついた印象があり、

全般的にサプライズに欠けるきらいがあるのが気がかりですが、

「5月の上昇圧力」に安倍政権の今後がかかっていますので、

政府側はきっと何かをやってくると「期待」されています。

もちろん、「玉」が尽き、「期待」の風も止んでしまったら、

その先にはちょっと怖い未来が待っていますので、

政権が「本質的、実質的、決定的」な政策転換に踏み切るかが、

この5月の大きな焦点のひとつかと思われます。

その意味では、今は歴史的な分岐点のひとつかもしれません。

ところで。

昨日の急上昇には、具体的な材料が出たわけではなく、

「SQ週の火曜日」にみられるいつもの現象だったと思います。

毎月、同じことを申し上げて恐縮ではありますが、

「駆け引き」に支配されるSQ週の値動きには合理性はありません。

特段の材料が出なくとも、上にも、下にも大きく動くことが多いです。

しかし、前号メルマガでも触れたように、一定のパターンはあります。

火曜から金曜にかけての動きが、今週もいつも通りになるかは、

当然ながら保証の限りではありませんが、

週明けから16000円より少し上のレベルで停滞していたものが、

特段の材料もないのに、火曜日に突如、動き出したことを、

読者の皆様も特に不思議とも思われなかったのではないでしょうか。

いずれにせよ、荒く、派手な値動きをみても、

自らが発する欲や恐怖に心を乱されることなく、

冷静に「少し醒めた目」で市場を眺め続けることが、

相場、特に先物やFXなどを扱って生き残る秘訣かと思います。

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