MSQ週の火曜日です。
(本日も午前0時5分の更新です)
昨日の日経平均は大幅安で開始。
場中の安値17478.72円を更新し、下降トレンドはまだ継続中。
しかし、前号メルマガ(第72号:9月6日発行)で私が、
このあたりを最初の「買い場」としてきたとおり、
いったん17500円前後で下げ止まると、
前場のうちに一気に18000円まで戻しました。
本邦勢(政府+個人)の介入で日経平均が戻したのを受け、
上海にも、米国先物にも買い戻しが入ったようです。
しかし、後場になってふたたび株価は崩れてしまい、
一時的にまたマイナス圏に沈んだ後、引けでなんとか小幅の反発。
あいかわらずの乱高下を強く印象付ける一日でした。
17500円くらいになると「さすがに安い」と感じる人も多く、
値動きとしては、そろそろ「底値」を固めつつもあるようですが、
いかんせん、今週はメジャーSQ週です。
昨日の私は朝方、移動中でよく株価を見れなかったこともあり、
「買い場」の17500円は見送りましたが、
それはやはり今日、明日、「想定外」の発生が気になるからです。
前号メルマガで詳しく解説しているとおり、
当然ながら今、「17500円ライン」が有力なサポートになるはずですが、
MSQの波乱はその程度の「岩盤」など簡単に割ります。
その場合は、メルマガに書いた●円や○円ラインまでの下げは、
当然に覚悟すべきであろうと考えている次第です。
そうした事態を「警戒」するとともに、「期待」しているのです。
そこまでの「超異常値」は、おいしい「買い場」かもしれませんので、
私としてはじっと待つつもりです。
無論、「想定外」は「上方向」もあり得ます。
メジャーSQにからんで売り方を踏み上げを食らわせるべく、
いくつかのヘッジファンドが束になって買い戻しを仕掛ければ、
18000円台の半ばまで急騰する可能性は当然ながらあります。
そうなれば、あらかじめ買いポジションをとってなかった私は、
「儲け損ない」になるのですが、私は別にそれでいいのです。
私のオプションは「2択」です。
・超「想定外」の安値で「買う」→ 大きな利益
・買わないで見送る → 損失はゼロ
「プラスかゼロか」という選択を繰り返していれば、
相場で失敗することはまずないのではないでしょうか。
私は「全勝」にこだわっていますが、
何もウルトラの秘策があるわけではなく、
「これなら勝てる」という瞬間が来るのを淡々と待ち続け、
「よくわからない」という状況は常に見送っているだけです。
だから、エントリーするより、見送ることのほうが圧倒的に多く、
新しい読者の方からは、
「上がる(下がる)とあれほど正確に予測していたのになぜ?」
「わかっていたのになぜ買わなかったのだろう?」
と不思議がられることも多いようですが、
ある程度、「不確実だ」と思う要素があれば、
徹底的に見送ることに徹しているわけです。
「儲け損ない」は大いに結構。滅びることはありません。
逆に「丁半博打」をやるのは自分のメンタルをむしばんで、
自分で自分を滅ぼしてしまうことになります。
この半年、「売りの時鳥」に徹してきた私が、
今、株価位置を指定して「買い戦略」(あくまで短期)に言及していますが、
しかし、「危ないな」と思う間は、やはり動かないのです。
それくらい、メジャーSQ週の火曜日や水曜日を私は警戒しています。
なぜ、わざわざこんなことを書くかというと、
この高値からの暴落劇で、多くの方が資産を失ったと聞くからです。
しかも、「買え、買え」という「他人の意見」を真に受けて、
自分の頭では何も考えず、判断もしないで買った結果、
あの暴落劇で命の次に大切な資金を失ったわけです。
勿論、「買え、買え」と煽った人は別に責任をとってくれません。
相場というのは「自己責任」が絶対の大原則だからです。
残念ですが、人に言われて、高値で買った当人が100%悪いのです。
古くからの読者の皆様はよくご存じのとおり、
私は日経平均株価が2万円に近接してから一切買っていませんが、
「○○の権威」みたいな人を信用してあの高値圏で踊らされ、
リスキーな株に手を出した人がたくさんいるのは悲しいことです。
以前、私の「種明かし」をしましたが、
日経平均株価が21000円に差し掛かろうとしているのに、
「次はこの株が上がる」とけしかけるアナリストがいるのを、
私はどうしても理解できないでみていました。
上がり続けた相場が上値余地の限界にまで差し掛かった後は、
とても恐ろしいことが起こるという、
古今東西、何万回も繰り返されたパターンを知っていれば、
感覚的に恐ろしくなって「高値での買い」は控えたはずです。
投資家はいつも「今度こそは違う」といって失敗するものですが、
せめて、私が「何かヘン」「警戒を要する」と警報を発した8月中旬、
そのことに気づいて逃げていれば助かったはずです。
もっとも、「高値掴み」をする人は、
そういうトレードがお好きのようですので、
誰が何と言おうと、やっぱり同じような失敗を繰り返されるようです。
私がかねがね申し上げているように、
「相場とは欲と恐怖の増幅装置。
欲につられ、恐怖にかられて身を滅ぼす」
というのがその本質的な姿ですから、
高値、高値で景気のいい数値をみていると、
もう「次にくる危機」などは見えなくなるのが相場の怖いところ。
「これまで上がった」ということは、
「これからも上がる」ことを意味するわけではないという、
冷静になれば子どもでも理解できることが分からなくなるのです。
だからこそ私は、「よくわからない」時は「よくわからない」と言い、
「よくわからない」時に「買え(売れ)」などとは絶対に言わず、
「休む」「様子をみる」「見送る」ことを、
はっきりと常に申し上げているわけです。
もちろん、私が「メルマガの売り上げ(笑)」に依存してるなら、
「休む」「様子をみる」「見送る」などとは一言も言わず、
「次に儲かるのはこれだ」と読者を煽ることで売り上げを伸ばし、
せっせと「購読料」を稼ぐほうが賢明というものでしょう。
しかし、私はメルマガの売り上げなどどうでもいいです。
メルマガの発行という行為は私にとって、
「日本一の相場分析・相場解説」を書くという自分自身の挑戦です。
そして、「アベノミクスの終局」と「次の時代」を読み切り、見極め、
ここから●年間に来るであろう「動乱期」を見事に乗り切って、
ご縁ある読者の方が次世代まで富を継承できるだけのノウハウを、
きちんと文章にして残すことができれば、
むしろ、いつでも、即座に、メルマガをやめたいくらいです。
(平日これだけクソ忙しいのに、土日の執筆は死ぬほど過酷!)
したがって、読者の方々に「買え(売れ)」と煽る動機もなく、
また、煽って私が得するわけでもありませんので、
「これだ」という「天の時」がくるまでは、
何があっても徹底して動かないという「珍しい」トレードを、
壮大な「実験劇場」としてお示しすることに、
こうして時間と労力と紙幅を費やしているわけです。
それが私のスタンスですが、
実際にメルマガに書いたとおりにやった「時鳥トレード」で、
昨年は約61%、今年ももう約39%の資金増で「実験成功」中。
だから私は、余裕をもって、自信をもって、
「わからない」と思ったら「休む」「様子をみる」「見送る」ことを、
ずっと皆さんにお伝え申し上げているわけです。
心配しなくても、(これまでもそうであったように)、
「さすがにこれは行きすぎでしょう」という「天の時」が来ますから、
そのときをコツコツと拾っていけばいいのです。
昨日の「見送り」も「儲け損ない」になるかもしれませんが、
どうもその「天の時」は近いような気もしております。
さて。
このMSQ火曜日はどうなるでしょうか。
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