米国雇用統計ではほとんど動かず。

「9月利上げ」説がじわりと台頭し、NYダウは明確にダウントレンドですが、

日経平均だけはまたふたたびの高値トライができる位置につけています。

いよいよ私が待っているゾーンに近づきつつありますので、

うまく機会が来れば、メルマガに書いているとおりに参戦します。

ただ、いかんせん、お盆の「夏枯れ」ですので、

なかなかじりじりとする展開が続いています。

実質的に今日からもうお盆の雰囲気になってきて、

国会も開いているとはいえ、審議はパラパラとしかありません。

世間の目は「70年談話」の内容がどうなるかに向けられていますが、

相場のことだけに関して言うならば「お詫び」を入れても入れなくても、

あまり日経平均の値動きには関係ない話です。

したがって、このお盆の間は、今後の長期投資の方針を考えるために、

いろいろな検討に時間を費やすことになりそうです。

安倍政権がはじまったもう3年。

バブル期以来という高値圏には到達しましたが、

当初の急騰相場の勢いは衰えており、

日経平均が2万円に到達してから数か月も高値で張り付きです。

前号メルマガ(第68号:8月9日発行)で書いたような「大技」もあり、

この先、もう一段の上昇が発生したり、

あるいはこのまま制御不能のバブルに突入したりする可能性もありますが、

それらを含めて、日経平均への「上昇圧力」が継続するのは、

安倍政権が続いている間だけの話です。

政権が政治的な意味での「巻き返し」に成功しなければ、

もう、退陣の時期のカウントダウンが始まりますし、

たとえ「巻き返し」に成功したとして、「5年後」もまだ政権にいるとは、

ちょっと考えられない状況になっています。

超長期的スタンスで株を持ち続けて成功するかどうかは、

むこう5年、10年の政治、社会の情勢次第で決まります。

不動産を買ったり、あるいは、ビジネスを買ったり始めたりといった、

数千万円、数億円の投資をいったんしてしまえば、

容易には処分、撤退できなくなりますから、「先の先」の「読み」が命です。

ここ数回のメルマガで書いてきた政界の「地殻変動」によって、

・与党維持で「ポスト安倍政権」へ

・野党再編で「政権交代」へ

・野党連携(オリーブの木)で「政権交代」へ

といった、いくつかのシナリオがみえてきましたが、

数年後にはそれらのうちどれかが起こります。

常に一歩引いて、「先の先」のを読み続け、

万一の場合、「最悪のパターン」に陥っても生き残り、勝ち抜くことが、

投資家にとっては何よりも大切だと思います。

ウォーレン・バフェット本人が認めていますが、

彼があれほどの財をなしたのは、

「アメリカ合衆国は人口が拡大し続け、経済が発展し続ける」という、

ただひとつのシンプルなトレンドが存在したからです。

日本もかつてはそうでしたが、少子高齢化が予測されるのに、

政治家が若者に投資するより、お年寄りにお金をばら撒くことを選択し、

もはや、「人口拡大、経済拡大」のトレンドは失われてしまいました。

安倍政権がそれをひっくり返すことを期待したのですが、

なかなかそうもいかないようであれば先の展望は限られています。

それでも、投資家として生き残り、財をなすための最適戦略な何か。

相場があまり動かない今のような時こそ、しっかり考えるべきです。

そんなわけで、お盆ですが、次号メルマガ(第69号:8月16日発行)も、

お休みせずにきっちり発刊いたします。(ただし短縮バージョンで)

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