昨日の日経平均には朝方から大きな下げ圧力がかかりました。

NYの「利上げ警戒」に加えて、10ー12月期GDP確定値が大きく下方修正されたのです。

昨年までの日本市場であれば、NYが278.94円も下げたのであれば、

売りが売りを呼ぶ展開となって、400~500円クラスの暴落劇になっていたはずです。

しかし、そうはいかないのが今の東京市場。

朝方から何度も何度も、日経平均を売り崩そうとする仕掛けが観測されましたが、

断続的に買いで防衛する動きもずっと継続し、お昼前には一時、始値を上回りました。

大きな下ヒゲをつけての陽線は、相場反転のサインですので、

この時点では政府PKOによる防衛が成功しそうになりました。

もっとも、始値を超えたのはほんの一瞬だけ。

その後、数十分で100円近くも下落し、結局、前日比180.45円マイナスで引けました。

ただし、あれほどのNYの波乱や、「GDPショック」があったにしては、

意外に下げ幅が少なかったのは、ひとえに政府PKOによる防衛です。

昨日のブログには、「NYの売り、日本政府の買い」と書きましたが、

日銀、年金、ゆうちょと、持てる政策手段を総動員しての「株価操縦」ですから、

売り方も勝手が違って戸惑ってしまいます。

逆バリの「時鳥トレード」としてもやや調子が狂ってしまいます。

ご存じのように、下げに転じる株価位置はほぼ正しく予測しておりますから、

従来なら300~500円の値幅で利益をとって手仕舞いをしているところでしょうが、

今回は、十分に下がり切らないうちに、ことごとくPKOに妨害されるからです。

市場の性質がまるっきり変わってしまった印象を受けますが、

これは、政治的理由で株価を維持するという「特殊事情」によるものであり、

私としては、やがて、「正常」な相場に戻るものと考えてはおります。

もっとも、後述するように、「おかしい」政策の後には大きな悲劇がやってくるものですが。

ともあれ。

このメジャーSQ週の戦略を考えます。

どちらかというと、順張り(買い)の皆様に風が吹いてきたかもしれません。

日本市場が踏ん張り、欧州でもPKOが開始され、昨夜のNYは反発しました。

続落とならなかったことで、日本市場に波及する下落圧力は緩和されています。

読者の方もご存じのように、先週末からの日米両市場の下げは、

米国雇用統計を受けて「早期利上げか?」という噂が広まったからです。

私もその噂を確認して、売り玉を建てたことはメルマガに書いたとおり。

私は、「早期利上げ」の可能性はあまりないとは思っていますが、

さりとて、「利上げ警戒」という「思惑」は市場を荒らすのを無視はできません。

ただし、「利上げ警戒」に確固とした中身はなく、あくまで「噂」ですから、

要人の誰かが明快に早期利上げを否定したり、別の噂が広がるようであれば、

日米欧中の「世界4極」に通底する上昇圧力が勝ってきます。

そうなれば、日本市場の下げは一段落して、

このメジャーSQ週は「上への波乱」を目指すことにもなりかねません。

これもまた、メルマガに書いたとおり。

すでに「おかしい」株価位置におりますが、政府が「おかしい」株価操縦をやる上に、

SQ週はどんなに「おかしい」ことが発生しても不思議ではありません。

SQ週の火曜、水曜、木曜は大きく株価が変動するものですので、

NYの反発を受けて日経平均が騰勢を強めるようならば、

前号メルマガ(第46号:3月8日発行)に書いた「上への波乱」ケースの戦略に切り替え、

指定した株価位置で待機することも考えます。

「時鳥トレード」の要諦としていつも掲げることですが、「投資」とは、

 「刻々に変化する状況を、いかに「予測」することではなく、

  刻々に変化する状況に、いかに「対処」するかである」

という大原則は変わりありません。

繰り返しになりますが、この3月相場は人為的理由で「おかしい」展開となっています。

「スピード調整」は、ほぼ正確に私が「予測」した時期、株価位置で始まりましたが、

十分に下がり切らないうちに出動する政府PKOにより、下落の値幅が制限されています。

しかし、「株価操縦」というのは、古今東西、「禁じ手」です。

そんな「おかしい」ことをやれば、悲惨な未来が来ることは歴史が証明しています。

景気や株価は適度に冷ましながら上昇させないと、バブルを招いてしまったり、

政策変更などを契機に大暴落を引き起こした挙句、長期の低迷を招いてしまいます。

したがって、古今東西、こういう「おかしい」相場展開になった時は、

賢明なる投資家は、少なくとも「買い」を控えるものです。

それゆえ、私自身は引き続き「売り目線」を継続しておりますが、

あんまり儲からなかったり、しばらく待ちぼうけを食うことは覚悟しております。

心配しなくても、そう遠くない将来、「おかしい」相場は修正されますから、

その時にこそ本当のビッグチャンスが来るものと考えております。

いずれにせよ、目前のメジャーSQ週をうまく乗り越えましょう。

損さえしなければ、やがて巨大な富を掴むことはできます。

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