昨日の日経平均は猛烈な上昇で一時17400円台まで達しました。

しかし、火曜日のブログに書いたように、今週は上下どちらに行っても、

今後の相場展望を占う意味では、あまりアテにはなりません。

金曜日のオプションSQに絡んだ思惑で、先物主導で根拠なく上下に振られるからです。

解散総選挙と与党の勝利をめぐる先高感もあるにはありますが、

総理が帰国し、増税問題の結論を出すまでは、本格的な長期資金は入りません。

実際、財務省は、政財官学の全てを動員し、猛烈な勢いで巻き返しを進めており、

あろうことか、国債の信認問題を煽ってまで、増税延期に抵抗をしています。

「与党大敗」の予測を流す筋もいて、いったん相場が急降下することも考えられます。

今週末にSQを無事に通過し、きちんとした形で、解散決定、増税延期が決まらないと、

今後の相場の方向は定まりません。

「政界は一寸先は闇」、「相場は生き物」ですから、

最後の最後までどうなるか、わからないところがありますので、

やはり、私の「本隊」である「時鳥トレード」は、

状況が判明して、株価位置が行き着くところに行き着くまでは待機中です。

ただし、昨日までの状況では、

・「増税は無理」というコンセンサスはできた

・自公の支援団体がフル回転(止めるのは総理でも無理)

・野党共闘には限界がある

という流れのままであり、与党側は約1割程度議席を減らすものの、

高い確率で総選挙に勝利することが「予想」され、

増税延期と成長戦略パッケージを実施する可能性が高いです。

その場合、年内、遅くとも来年年央までには、第1次安倍政権下で記録した、

日経平均株価の最高値1万8261円(2007年7月9日)が視野に入ります。

総選挙後、この数字をベンチマークにしての駆け引きになれば、

そのあたりで醸成される過熱感を見て、「時鳥トレード」の出動を考えます。

最高値、過熱圏からの下落こそが、最も「おいしい」局面です。

早くて来月末、おそらく年明けのどこかでしょうか。

しかし、上記の前提条件に思わぬ狂いが生ずれば、

その瞬間に相場は崩れますから、そこで出動する可能性も排除していません。

これが、「本隊」、「本命」である「時鳥トレード」のスタンスです。

また、昨日選定致しました「解散銘柄」はあくまで別枠投資です。

メルマガやブログ等で申し上げました通り、うまくいけば、

① 解散前後の急騰局面での決済

で利益を上げる可能性があるとみてはいますが、メインのシナリオを、

② インフレ進行下でキャッシュフローもとれる長期保有資産

に置く、時間軸も、リスクの捉え方も全く違う投資であり、

したがって、「時鳥トレード」とは完全に別枠で投資しております。

昨日は10銘柄全て、当然のように朝方に値を上げましたが、

まだ、本格的に資金が入っているわけではありません。

「解散前後の急騰局面」があるかどうかはまだ不透明です。

実際、今週になって、解散の思惑等で日経平均が先物主導で最高値をとっても、

これら超一流銘柄はまだ、今月初めの追加緩和による急騰後の調整過程にあり、

まだまだ上値をとる展開にはなっていません。

あくまで、これらの銘柄が本格的に動き出すのは、

1)解散の正式決定

2)消費増税先送りの正式決定

3)与党自民党の勝利

4)安倍政権による成長戦略の完成

という「シナリオ」がうまくいった場合の話です。

それを見越して、「減税」と「金融緩和」との親和性の高い銘柄を選んでおりますが、

「思惑」が外れた場合は、短期的に急落するリスクがあることもご承知おきください。

一般的に証券会社や投資助言業者は、「儲かる」、「買え」というばかりで、

そこにリスクが潜んでいることを強調することはまずありませんし、

買った後はほったらかしで損をしようが知らん顔というのがほとんどです。

しかし、私は投資においては「リスクの認識」こそが最も大切と考えており、

「リスクにどう対処するか」こそが投資家としての死命を分けると考えています。

そのため、読者の皆様に対して、昨日選定した「解散銘柄」については、

状況次第で「塩漬け」になるか、「損切り」の可能性もあることを、

買う前から、そして買った後も、くどいくらいお伝えしている次第です。

昨日のエントリーを改めてご覧ください)

それこそが、「相場観」を語る者として、誠意ある態度であると考えております。

(読者の方々が損をするのを何より嫌うという「心配性」でもあります)

私の場合、例の「解散銘柄」は、

最初から長期的展望と他の資産と組み合わせてのリスク管理を踏まえての投資です。

解散総選挙の前後に、株価が短期的に急騰する展開となればそれでよいのですが、

そうならなかったとしても、日銀の狙いどおりインフレが進み、

かつ、政府が政策要因を総動員するならば、

やがて、日経平均の「居心地のいい水準」が18000円、19000円を超えてきますから、

これら超一流銘柄も、それと連動して上げてくる可能性があります。

そして、その間に受け取る配当とあいまって利益を出すことを計算しています。

その場合は、3年以上の単位での投資になります。(金は5年、不動産は10年スパン)

もちろん狙いどおりすぐに上昇すれば、さっと売り抜けますが、

あくまで、「定期預金よりはマシ」という考え方であり、

「金投資」のリスクをヘッジする資産という位置付けです。(本来、金と株は逆相関)

このまま上昇せず、塩漬けになった場合は、安倍政権が続く限り、

半年単位、数年単位、あるいは相続目的の資産という位置づけにしてしまい、

持っていることも忘れるつもりですが、

政権交代などで大幅に金融政策が変更されるようなら、躊躇せずに損切りします。

臨時配信メルマガにも詳しく書きましたが、

通常の「時鳥トレード」とは、時間軸も、リスクのとらえ方も全く違いますので、

その点はご確認いただきたくお願い申し上げます。

やはり、メルマガやブログにも書いたとおり、

短期投資という目でみれば、「解散銘柄」は情勢に影響される「丁半博打」です。

(そもそもが「解散」というひとつのシナリオを前提にしての投資です)

繰り返し申し上げますが、今回は「安心、安全、堅実」なエントリーではなく、

天底で売買して、資産を拡大する「時鳥トレード」とは別枠です。

最初からブログで公表する戦績に加えることも念頭に置いていません。

私としては不動産投資や金投資と同列に考えており、

あくまで、ポートフォリオのひとつとして、リスク分散のための投資です。

こうした投資法が嫌な方や、ご事情の許さない方は、

適当なところでさっと決済して、別の投資法に振り向けたほうがいいと思います。

私の「本隊」は、やはり「安心、安全、堅実」な「時鳥トレード」です。

そして、そちらのほうが「儲かる」ことは、これまでの戦績が物語る通りです。

これだけ株価が上昇した後ですから、

「時鳥トレード」での「次の狙い」は、やはり「売り」です。

先にも書きましたように、この先、

・解散のあるなし、増税のあるなし

・与党がどの程度の議席を確保するか

・どんな構造改革を出してくるか

がはっきりするあたりで、株価が行き着くところまで行き着けば、

「安心、安全、堅実」なゾーンが出現すると考えています。

いくつかのシナリオのパターンを分析しておりますので、

次号メルマガ(30号:11月16日発行)で書かせていただきます。

資産を「守る」という点では、堅実な一流株等への長期投資もいいのですが、

資産を「殖やす」という意味ではやはり、

「天井からの売り」や「大底での買い」が王道であり、私にとっての本命です。

遅くとも数か月、その機会はいずれ来ます。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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