昨日の日経平均は反発。

「英国危機」などへの懸念で、

一時、「底」が抜けましたが、

トラス政権が方針の転換を迫られ、

減税政策を撤回することとなり、

当面、英国を発信源とする形の、

金融危機などは回避されたとされ、

世界の金融市場が安堵しています。

日経平均もコンセンサスを回復し、

「下スライド」がなくなった結果、

前号メルマガ(第441号:10月2日)で、

指摘しておいた例の株価位置まで、

急速に戻すこととなっています。

米国の景気の悪化が顕著になり、

「引き締め」の急速な加速が、

緩和されるという期待もあり、

長期金利もやや低下しており、

こちらも株価の支援材料です。

とりあえずはひと安心です。

もっとも。

減税策を撤回したからといって、

すでに火がついた金融不安が、

完全に払拭できるかどうかは、

見極める必要がありそうです。

また、窮地に陥った露軍が、

次に何をやってくるかなど、

「地政学リスク」の方も、

依然として要注意であるため、

再び「底」が抜ける恐怖は、

完全に消えたとはいえません。

いずれにせよ諸々の事態が、

激しく動き続けていますので、

情勢の推移をよく見極めて、

適宜適切に対処したい局面です。

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