昨日の日経平均は大幅に反発。

米国のトランプ政権には不安がつきまとっていますが、

米国市場の急落劇もいったん落ち着いた格好。

一方、1ドル110円のカベが死守され円高が一服し、

安倍政権が何らかの「反撃」に転じそうなこともあって、

日経平均には少し安心感が広がっています。

権利落ちのぶんを速やかに回復できれば、

先週の不安心理が相当に和らぐことになり、

次の展開への「期待」も生じるかもしれません。

さて。

政界は激しく動いています。

森友学園問題についてはその後、新材料は出ず、

野党(民進党)側も追撃の手掛かりに欠ける一方、

官邸側は国会の空気を一新すべく、

大胆に攻めの一手を繰り出すという話があります。

前号メルマガ(第153号:3月26日)で書いたように、

森友事件では政権は法的に「逃げ切り」に成功し、

残るは政治的、道義的問題になってきます。

これは政界の地殻変動を引き起こしつつあり、

疑惑が長引けば政権の致命傷になりかねないだけに、

官邸側が「反撃」を仕掛けるとすれば、

でき得る限り、早期にやるのが適切です。

この点、昨日のエントリーでも少し触れたように、

官邸の反射神経とフットワークは悪くなく、

早期に嫌な空気を一変させる方法はまだあります。

仮にこのまま政権が「下り坂」に向かうにせよ、

ただ、ダラダラとやられっぱなしでは終わりません。

相手の攻撃が止んだら「反撃」に転じるものですし、

株価はその都度、盛り返していくものです。

それゆえ「政権は落ち目だ」と思って突っ込んでも、

思わぬ踏み上げをくらうことは多々あります。

いずれにせよ、情勢が流動的な時というのは、

事情の一端を捉え一方にポジションを傾けると、

時として大怪我をしかねず、戒めたいところです。

少し先、少し先の情報を早め、早めにとっていき、

政権の手元にある好材料、悪材料を見極めながら、

少し先、少し先の情勢を読むことが肝要と思います。

ともあれ。

4月は4月でいろいろな荒波が想定されます。

今年の日経平均は年初から上下幅が1000円以下で、

主に上下500円くらいの狭いゾーンを漂っており、

投資家泣かせの相場展開がずっと続いています。

上への「期待」も強力無比ではありますが、

下への「不安」も近年、あまり見ないレベルであり、

両者が拮抗したまま3月末になりました。

気がつけば週末には4月がやってきますが、

長く停滞する相場の値動きとは裏腹に、

政治家も投資家も緊迫の度を深めつつあります。

春とは思えない寒さが続いていますが、

ちょっと新しい種類のリスクの話もあります。

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