昨日の日経平均は大幅安。

昨日朝のブログに、

「どうも様子がヘン」

「ちょっと警戒をしたほうがいいかもしれない」

と書いたとおり、「先高感」に疑問が生じる事態が連続しており、

少なくともここから積極的に買っていく材料はありません。

「5頭のクジラ」が健在とはいっても、

昨日も書いたようにクジラだけでは市場全体を支えられませんので、

政権も与党も新しい「玉」を出すべく準備中なのですが、

どうもそれがいっこうにパッとしないのが困ったものです。

一昨日からの下げは、海外で台頭した各種の不安の影響が大きいですが、

米国市場がかなり堅調なので、中国市場がコントロールを取り戻し、

また、米国利上げの時期が定まって新興国の不安が一段落すれば、

海外要因が下げの材料になることはいずれなくなると思っていますが、

私が今、最も警戒し、気にしているのは国内要因のほうです。

これは、「アベノミクス相場」全体の方向性にかかわる、

かなり長期的で、根本的な話です。

予想はされていたとはいえ、GDPが低迷したのはショックですが、

政権・与党が重要視しているのはその「中身」です。

「個人消費が落ち込んだ」ということは、

やはり、一般の国民のフトコロが寒いことに他ならず、

今後、いくら株価の釣り上げを続けたとはいえ、

「それで暮らしは良くならない」という「当たり前」のことが、

国民の意識に浸透し、拡大するならば、

安倍政権やアベノミクスへの「期待」は剥落します。

「株高=支持率高」の「黄金シナリオ」が崩れたならば、

2012年から3年にわたって続いてきた、

安倍内閣の政権運営戦略の全てが崩落してしまいます。

さすがに谷垣幹事長も「対策」の必要性に言及しましたが、

これは、アベノミクスは「株高政策」としては正しくとも、

「景気回復政策」としては失敗だったと解釈されかねず、

論理的に考えるならば大きな軌道修正が迫られて当然です。

昨年の秋も、「GDPショック」があの解散総選挙の直接的材料となりました。

「桐一葉、落ちて天下の秋を知る」という言葉がありますが、

「GDP減」のニュースひとつでこれだけ深刻な「渦」が発生します。

さて。

政権は、それから与党はどうするつもりなのでしょう。

そして、野党はどういう戦略を組むのでしょうか。

今、永田町で水面下で進んでいるのはそういう話です。

もう、誰もが「次」を見据えて動き出しています。

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