この夏の「神経戦」と株価の展望。
昨日の日経平均は大きく反落。
資金の流れが明らかに変化し、
「日本だけ上昇」のステージが、
いったん遠ざかっています。
ある意味では当局の狙い通りです。
米国が再「利上げ」に向かうのに、
「円高」方向に進む背景について、
前号メルマガ（第481号：7月9日）で、
分析しているところであります。
日銀などの政策方針の変化を、
海外投資家も気にしているようで、
うまく市場を制御できるならば、
バブル生成・崩壊のような悲劇を、
回避できる可能性もあるわけで、
まさにそれが当局の狙いです。
もっとも、当局が意図した通りに、
政策の効果が出るとは限らず、
やはりバブル化を招いたり、
想定以上に落ちたりという、
不本意な結果になることも、
まだまだあり得るわけです。
「市場」という怪物を相手に、
当局がその意図を達し続けて、
為替や株価を制御し続けるのは、
かなり困難なことであることも、
あわせて理解しておきたいです。
その意味でこの夏というのは、
胃が痛くなるような神経戦を、
当局が戦うことにもなり、
その成否の如何によって、
日経平均の未来も変わります。
次号メルマガ（第482号：7月15日）で、
何に気をつけるべきかなどを、
改めて分析する予定でおります。
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