この夏の「株高政策」の行方と株価の展望。
昨日の日経平均は小幅に下落。
高値圏は維持していますし、
大きく下げる様子はないものの、
売買代金もほとんど膨らまず、
終日にわたり動きがないという、
「様子見」気味の膠着状態でした。
先週、暴落局面から回復したのは、
米国政府・当局が機動的に動いて、
株高機運を維持したためですが、
金融政策がずっと続くのかの点も、
財政政策が狙い通り可能かの点も、
いずれも不透明な要素が多くあり、
かなりの異論や疑念があることは、
前号メルマガ（第375号：6月27日）で、
詳しく背景事情とともに述べています。
実際、昨夜の米国株式市場は、
インフラ投資計画の法制化をめぐり、
これを不安視する声に押されて、
やや下げてしまいましたし、
米国雇用統計の内容次第では、
FRBの政策転換を不可避とする、
そうした議論がまた広がることも、
警戒されているところであります。
政策主導のバブル局面であれば、
政策次第でいかようにも変化し、
高値の維持が困難になることを、
全ての市場参加者が意識するため、
政策当局の一挙手一投足に対して、
注意と関心を払う必要があります。
明日から7月相場に突入しますが、
7月は7月でまたドラマチックに、
事態が動く可能性がありますので、
引き続き集中力が求められそうです。
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