日銀「利上げ」というウルトラ・サプライズ。
昨日の日経平均は大幅下落。
日銀の(事実上)「利上げ」という、
今年最大級のウルトラサプライズで、
一時、800円超の下落を演じました。
「利上げ」は当面は「ない」ことを、
黒田総裁は表明し続けていましたが、
永遠に現状維持というのもあり得ず、
いずれそれは不可避になることは、
あらかじめわかっていたことです。
しかし、黒田総裁の在任中に、
「利上げ」が容認されるというのは、
永田町を含む各方面にとってみても、
完全にサプライズだったといえ、
それゆえにインパクトは絶大でした。
猛烈に株価が下げている一方で、
急速な「円高」が進んでおり、
市場の動揺はしばらく続きそうです。
問題は今後、どうなるかです。
前号メルマガ(第452号:12月18日)で、
世界的で進行する「景気後退」について、
詳しく分析しているところですが、
「景気後退」が現実味を帯びるなか、
米欧に続いて日本の当局においても、
「引き締め」が採用される意味を、
よく考える必要はありましょう。
また、この「利上げ」によって、
日本財政と日銀の健全性について、
市場がどう判断するかということも、
大きなポイントのひとつであります。
ただ、この決定はサプライズでしたが、
いずれ来るべきものが少し早く、
年内に来たというものでもあり、
投資家としては今後の政策展開と、
その市場への影響の大きさを、
考えていく必要があります。
ひとつ、かなり気になるのは、
黒田総裁と市場との「対話」に、
重大な齟齬が生じるのではないかという、
かなりクリティカルな点であります。
無論、後継総裁がどう引き継いで、
事態を打開していくかという点が、
最も重要なのは論をまちませんので、
次号メルマガ(第453号:12月28日)で、
激動する相場のシナリオについて、
最新情報を踏まえて分析する予定です。
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