日銀の「逆サプライズ」と「掉尾の一振」への期待。
昨日の日経平均は急反発。
世界が注目した日銀の会合は、
意外にも「現状維持」にとどまり、
「正常化」への「出口」なども、
一切、手がかりを示されておらず、
市場参加者の買いを招きました。
ある意味で「逆サプライズ」です。
事前の植田総裁の発言と比べて、
明らかに違和感がありますが、
同氏自身が「情報をみたい」と、
決断を躊躇する状況であることは、
政界の姿を見れば明らかです。
前号メルマガ(第504号:12月17日)等で、
政界を直撃している疑獄についての、
深刻な懸念を述べているところですが、
安倍派に強制捜査が入ったその日に、
金融政策を転換して市場が荒れれば、
政府として対処不能になる可能性が、
配慮されたことは否定できません。
いずれにせよ日銀の狙い通りに、
「正常化」への道筋をつけつつ、
新年を迎えることはできずに、
大規模緩和を維持したままで、
大納会に突入しようとしています。
米国も市場最高値を連続更新して、
景気の良い年末になっているなか、
掉尾の一振への期待も高まりますが、
一定の懸念は残り続けています。
どのような年末年始、そして来年が、
株式市場で予想されるのかを、
次号メルマガ(第505号:12月24日)で、
情勢の変化を踏まえて分析する予定です。
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