トランプ新政権に「サプライズ」なし。
昨日の日経平均は大幅に上昇。
通商・貿易政策をはじめとする、
トランプ政権の打ち出す政策が、
ほぼ想定通りの内容にとどまり、
懸念された「世界一律関税」などは、
現時点でまだ封印されているのは、
市場にとって安心材料となりました。
「関税が大好き」な大統領ですので、
カナダとメキシコだけではなく、
中国、ロシア、欧州に対しても、
「関税」を示唆していますが、
これらは交渉を持ちかける際の、
揺さぶりの道具という側面もあり、
どういう形で発動するのかは、
しばらく経たないとわかりません。
トランプ政権が就任初日において、
いくつものサプライズを連発して、
相場を混乱させるという事態は、
とりあえず回避された格好であり、
市場参加者もこれを好感しています。
もっとも、今週はこれに続いて、
日銀の金融政策がどうなるかも、
大きな焦点のひとつであり、
予断を許さないということは、
前号メルマガ（第561号：1月19日）で、
指摘しているところであります。
ただ、日銀は市場に強く配慮して、
いつもの「リーク」戦術も駆使し、
丁寧な対話を心掛ける姿勢が、
顕著に目立ってきています。
最終的な会合での決定内容と、
植田総裁らの発言の中身次第で、
相場の方向性が定まりそうですので、
次号メルマガ（第562号：1月26日）で、
それら新しい状況を勘案した上で、
今後の展望を分析する予定です。
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