何が「下落トレンド」を左右するのか。
昨日の日経平均は反落。
大幅な下落からの反発により、
2万6千円ラインを超えたものの、
買い戻し以上の材料はないため、
そこから先は伸び止んでいます。
バイデン大統領やパウエルFRB議長が、
景気後退の回避に配慮を見せたり、
日本の参議院選挙が始まったことで、
「選挙のアノマリー」も期待されたりと、
政治主導の景気・株価対策については、
一定の期待は持たれているようですが、
下落トレンドを反転させていくような、
明確な好材料はまだ出てはいません。
パウエル議長が議会で言ったように、
インフレの抑制と経済成長の維持は、
両立させるのは難しいわけですが、
後者を犠牲に前者を優先させねば、
悲劇的なことになりかねないのは、
前号メルマガ(第426号:6月19日)で、
詳しく述べているところであります。
日銀の猛烈な防衛努力によって、
長期金利がやや落ち着いているのが、
救いといえば救いになりましょうが、
危険な「日本売り」の兆しなども、
すでに散見され始めていることも、
前号メルマガで指摘した通りです。
日経平均はこの付近の株価位置を、
維持できるかどうかという点で、
きわめて重大な岐路にあるといえ、
ここでの攻防がどうなっていくかで、
今年後半にかけての株価トレンドに、
大きな影響を与えるとみられます。
次号メルマガ(第427号:6月26日)で、
トレンドを左右させ得るような、
当局の対抗策の有無などを踏まえて、
今後の株価シナリオを分析する予定です。
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