「戦況」と「制裁」、米国の「利上げ」と相場の展望。
昨日の日経平均は大幅反落。
ロシアとウクライナの間で、
「停戦協議」が続いていますが、
ロシア側は攻撃を続行しており、
本当に停戦する気があるか、
懐疑的にならざるを得ません。
近くまた大規模な攻勢によって、
キエフをはじめ主要な都市を、
攻略しにかかるともみられ、
戦況はやはり予断を許しません。
ロシア軍兵士の士気は低く、
祖国防衛に燃える市民を前に、
及び腰だとされていますが、
この状況に業を煮やして、
何か戦略的兵器が使われれば、
戦況はまた異なってきます。
決して安心できないために、
昨日はまた不安心理の方が、
大きくなってきましたが、
市場にとってはいくつかの、
安心材料も散見されます。
ひとつはロシアへの「制裁」で、
「SWIFT排除」が実施されても、
かなり抜け穴だらけになって、
衝撃が緩和されそうなことです。
もうひとつ昨夜はFRBが、
「利上げ」を公表しましたが、
足元の「物価上昇」の割には、
事前に言われたいた範囲での、
小幅な「利上げ」にとどまって、
市場の警戒を後退させています。
「SWIFT排除」も「利上げ」も、
あくまで市場と経済の安定を、
当局が重視していることは、
一応、安心材料といえましょう。
ただ、ロシアの攻勢が激しくなり、
物価の上昇も激化していくなか、
当局のこの「ハト派」傾向が、
いつまで継続できるのかの点は、
冷静に考える必要があります。
もともとこの3月というのは、
大いに警戒される材料が、
目白押しに並んでいたわけで、
事態は時々刻々と動いており、
引き続き注意を要しますので、
次号メルマガ(第411号:3月6日)で、
相場環境の変化を踏まえた上で、
詳しく分析する予定でおります。
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