戦況、停戦協議、「悪い円安」と株式市場の展望。
昨日の日経平均は大きく上昇。
なかなか「停戦」となりませんが、
ウクライナとロシアの協議は、
まだ続いているようです。
もっとも戦闘は非常に激しく、
南部のマリウポリでは露軍が、
猛攻撃を継続している一方、
首都キーウ近郊においては、
ウクライナ軍が押し返して、
郊外都市を奪還するなど、
戦況の変化もみられます。
ロシアとウクライナのそれぞれが、
何を戦略的な目標としているのか、
前号メルマガ(第413号:3月20日)で、
詳しく点検しているところですが、
双方が妥協の可能性を示唆しており、
「停戦」が成立することへの期待は、
まだ維持されているといえます。
そんななかロシア政府は、
2回目の国債利払いを行い、
デフォルトを回避したとされ、
これも市場の安心材料です。
両国の歴史に残る悲惨な戦闘が、
ずっと続いているわけですが、
さらに「最悪の事態」の回避へ、
期待が維持されていることは、
株式市場には安心材料といえます。
もっとも。
戦況は予断を許さないことから、
露軍が残虐な戦略兵器を使用し、
局面を打開しようとする懸念も、
依然として燻り続けています。
また仮に「停戦」が成立しても、
「制裁」は長期化が必至であり、
物価高は継続していきそうです。
日米両国の金融政策の違いから、
「円安」が加速していくことを、
メルマガでずっと述べていますが、
そろそろ日本の景気の全体には、
悪い影響が顕著になりそうです。
この「悪い円安」の悪影響が、
日経平均にどう作用してくるか、
そろそろ注意が必要と思われ、
今回の戻り局面の今後というのは、
そうしたことにも影響されそうです。
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