「停戦協議」の行方。中国の「決断」。株式市場の展望。
昨日の日経平均は上昇。
4回目の停戦協議が進んでおり、
これまでとは違う進展があったと、
双方が相次いで発表したことで、
市場にも少し期待が広がりました。
いったん協議は中断されたものの、
今日にもまた再開するとされており、
どのような進展がみられるのか、
全世界が固唾を飲んで見守ります。
とにもかくにも協議が成立し、
一刻も早く戦闘が停止されて、
ここからの悲劇がゼロになるよう、
切に切に祈り続けたいところです。
しかしながら。
露軍はこの協議が続く最中も、
攻撃の手を緩めてはいないようで、
あくまで力でねじこみ続けて、
主要都市を落とす構えでいます。
停戦協議においてロシア側は、
ウクライナの主張に耳を傾け、
理解を示すような素振りも、
あったと伝えられていますが、
ロシア(あるいはソ連)が、
突如、「猫なで声」になって、
優しいことを言い始めるのは、
しばらくの間、相手を油断させて、
その後に何かを仕掛けるための、
常套手段であったのは確かです。
前号メルマガ(第412号:3月13日)で、
中国の矛盾と苦悩にも触れましたが、
ロシアからの武器供与の要請に、
ついに応じる可能性があると、
米国らは判断しているようであり、
中国の決断の如何によっては、
世界情勢はより危険な方向へと、
傾くこともあり得るのは確かです。
ロシアとしても「次の一手」の前に、
中国の後ろ盾は欲しいでしょうから、
中国指導部がどう決断するかは、
局面を大きく動かす要素です。
停戦協議が続いているとはいえ、
早期に戦争が終わっていくのと、
全く別のシナリオへの可能性も、
あわせて進行しているわけであり、
そうした点をよく踏まえた上で、
次に何が起きるのかということを、
考え続けていく必要があります。
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