戦争、物価、金融政策と「3月の注意点」。
昨日の日経平均は大幅続伸。
ロシアとウクライナの間で、
「停戦協議」が決裂せずに、
2回目以降に持ち越されており、
話し合いによる解決の方法が、
模索されているとの報道が、
引き続き買い戻しを継続させ、
「弱気」に傾いていた相場が、
いったん中立に戻りかけています。
もっとも。
「停戦協議」とはいいながらも、
露軍はさらに増強を続けており、
キエフの包囲をさらに強めたり、
ハリコフを猛攻撃したりと、
むしろ攻防戦は激化するなど、
とても平和を志向するようには、
全くみえないのは確かです。
「一応、話し合いはした」という、
アリバイ作りの協議であるならば、
ほとんど意味はないわけですし、
より強力で残虐な兵器を駆使し、
さらに大規模な作戦の実施を、
これから仕掛けてくるならば、
ウクライナ軍が防衛し切れるか、
またわからなくなってくるため、
戦争の先行きは不透明となります。
戦闘でどちらが勝つにせよ、
話し合いが続いていくにせよ、
戦争の長期化もあり得るわけで、
畢竟、ロシアに対する「制裁」は、
より厳しくなることが予想され、
世界経済に与える悪影響も、
それだけ大きくなってきます。
こうしたことから欧米市場では、
また不安心理が先行しつつあり、
買い戻されていた株式市場も、
再び売りの勢いが強まっています。
もともとこの3月は要注意です。
原油等は途方もなく値上がりし、
世界的な物価に与える影響も、
無視できなくなるところに、
コロナ禍からの脱却を目指す、
金融政策の「正常化」の動きも、
この3月は注目されるわけです。
これらが世界経済のマクロ構造に、
どのような影響を与えてくるのか、
次号メルマガ(第411号:3月6日)で、
詳しく分析する予定でおります。
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