日本市場のちょっと「怖いシナリオ」。
昨日の日経平均は続伸。
大幅反発の翌日でありますし、
ちょっともみ合い気味でしたが、
商いはかなり活況を呈しており、
大きく下げることのないまま、
前日比プラス圏で引けています。
しかしながら続伸したとはいえ、
さらに上放れをしていくような、
強いエネルギーも感じられず、
どちらかといえば「上値の重さ」が、
市場参加者にも意識されてきており、
今日以降に不安を残すものといえます。
前号メルマガ(第402号:1月4日)で、
上昇局面がふと終わるタイミングを、
その条件等とともに考察していますが、
「上値の重さ」が意識されてくると、
やはり売られるリスクは高まります。
米国では長期金利が上昇しており、
市場の警戒が高まってきており、
当局が「利上げ」をするだけでなく、
買い入れてきた資産を縮小していき、
「引き締め」を促進するアイデアが、
FOMC議事録に記載されていたため、
株高に冷や水が浴びせられています。
日本国内のオミクロン株の急拡大も、
市場にとっての不安要素であります。
また、気になるのは「円安」になっても、
日本企業の「稼ぐ力」が伸びてこず、
むしろ「目減り」しつつあることです。
ちょっと「怖いシナリオ」のひとつに、
いわゆる「悪い円安」がありますし、
それになんとか対処しようとして、
金融政策の転換を強いられた結果、
経済と市場に悪影響が出るという、
憂慮すべき事態も想定されます。
そうしたことまでも想定した上で、
今年の相場には対処すべきですので、
次号メルマガ(第403号:1月9日)で、
それらマクロ要因も分析する予定です。
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