6月相場で「転機」は来るか？
昨日の日経平均は大きく反落。
先週末の上昇が大きかった分、
利確の売りに押されてしまい、
2万9千円の大台を割り込みました。
全般的な相場環境の改善を受け、
戻りを試す局面が続いていますが、
ある程度の高値に戻ったならば、
「戻り売り」が待っていることは、
先月後半のメルマガのなかでも、
あらかじめ指摘してきた通りです。
今日から「6月相場」となりますが、
今月も政治情勢や感染状況が、
非常にクリティカルな話題となり、
相場を大きく上下させかねませんし、
何より重要な経済指標の内容次第で、
大きな転機となる可能性もあって、
市場参加者の多くが身構えています。
最大の焦点はやはり米国です。
財政・金融のあらゆる政策を動員し、
「高圧経済」が続けられましたが、
政府・中銀が考えてきた通りに、
従来の方針が継続できるのかを、
全世界が注目しているところです。
また日本政府も国会を閉会した後、
東京五輪の開催をめぐる苦悩の中、
重要な政治日程を迎えるわけですが、
すでに政局的にシビアな駆け引きが、
厳しく始まっているところです。
その他、いったん後退している、
地政学リスクをはじめ他の要素も、
油断できないものが数多くあり、
気を抜ける状況ではありません。
平穏無事に過ぎていくのであれば、
さらなる高値も期待できますが、
そうさせない事情が発生することも、
あらかじめ想定する必要があります。
いずれにせよ相場をめぐる背景を、
正確かつ迅速に理解しておくことで、
適宜適切に動く備えは必要です。
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