国内要因での「転機」は来るか。
昨日の日経平均はようやく反発。
米中両国の関税措置がひとまず出揃い、
双方が相手の出方を待つ段階になったことや、
安倍政権が出す「大玉」への期待などが、
売り方に一定の利益確定を促して、
ひとまず下落を食い止めた形になっています。
また、米国が輸入自動車への追加関税を、
とりあえず先送りしたこともあって、
売りが売る連鎖はひとまず止んだ状況です。
しかし、令和になって1000円超も下げた後、
まだこの程度の反発でしかありませんので、
相場の空気が明るくなったとはいえません。
トランプ大統領は市場への配慮もあって、
「米中協議」の妥結をまだ示唆していますが、
漏れ伝わってくる双方の要求の食い違いは、
簡単に歩み寄れるレベルのものとは思えず、
どちらの政権にとっても「白旗」を揚げるのは、
致命的な政治リスクを招くのは事実です。
次号メルマガ(第265号:5月19日)で触れますが、
「米中対決」が「次の段階」に突入するならば、
楽観論は完全に雲散霧消する恐れがあり、
問題はそうした選択肢も考慮せざるを得ないほど、
習近平政権が追い込まれつつあることです。
また、5月も後半に差し掛かってくるにつけ、
前号メルマガ(第264号:5月12日)で指摘した、
欧州情勢もリスク要因になる恐れもあり、
いずれにせよ力強く買っていくためには、
安心させる材料に欠けるといえるところです。
もっとも。
来週は日本の国内政局という点で、
ある種のきっかけとなるようなことがあり、
政界の空気が一変するかもしれません。
これまで繰り返し述べたことですし、
次号メルマガでも詳しく述べますが、
安倍政権が「賭け」に出るかどうか、
出たとして勝てるかどうかという点は、
日経平均の未来を天と地ほども変えます。
いずれにせよ、注意すべき転機ですので、
次号メルマガで詳しく分析する予定です。
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