日米の政治状況と株式市場の波乱要因。
先週の日経平均は高値圏を維持するも、
売買ともに「様子見」の空気が続いて、
ほとんど膠着した状況になりました。
「バイデン政権」の誕生を前提に、
「バイデノミクス」の景気浮揚効果に、
大きな注目が集まっていますが、
大統領選は最後の最後まで何があるか、
見極める必要があるのも確かですし、
今回の選挙に限れば投票日の「後」に、
驚くべきことが起きる可能性があると、
前号メルマガ（第340号：10月25日）で、
トランプ陣営の戦略から指摘しています。
実際、先週の最後の討論会では、
総じて「バイデン優勢」とされましたが、
6つの激戦州の投票行動に影響しそうな、
やや失言めいた発言があったために、
バイデン陣営は火消しに追われています。
わずか数万票単位が動くだけでも、
トランプ陣営の最後の「奥の手」が、
発動される可能性は皆無ではなく、
最後まで何が起きるかわかりません。
いかに大きな期待が芽生えていても、
大波乱の懸念が払拭できない限り、
積極的に買うのはリスクがあるため、
どうしても「様子見」がちになります。
また、日本では臨時国会が始まり、
菅総理が初めて国会の場において、
国家像を述べ、野党の質疑を受けます。
野党側の反応はともかくとして、
菅総理の演説の中身と答弁能力を、
国民がどう判断するかによって、
与党の中でどんな動きがあるかで、
菅政権の未来は変わっていくため、
こちらもよく見極めたい要因です。
10月は驚きの展開の連続でしたが、
11月はさらにいろいろとあって、
市場が上下する可能性はありますので、
いずれにせよあらゆる先入観を排除し、
明鏡止水で情勢を見極めたいところです。
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