「コロナ禍」の長期化がもたらす波乱要因。
昨日の日経平均は3日ぶりの反発。
米国や中国の株価が回復したため、
日経平均にも買戻しの動きがみられ、
前日までの下げをある程度、挽回し、
一時は240円ほど上げていました。
しかし、東京の感染者数の報道が、
だいぶ水を差してしまう形となり、
上げ幅を縮小して引けています。
新型コロナは東京だけでなく全国でも、
緊急事態宣言の当時を上回る勢いで、
急激に感染確認数を増やしており、
株式市場から買い意欲を削いでいます。
日本政府や東京都はこれについて、
検査数を増やしたからだと言って、
まだ静観する構えのようですが、
感染が終息とは程遠い状況にあり、
さらに増加する恐れがあることは、
ちょっと否定し難いのも事実です。
世界的にも感染拡大は続いており、
南半球の状況が特に深刻です。
米国でも「第1波」が終わっておらず、
再び経済活動を制限する動きもあり、
株式市場の重石となり続けています。
ただ、米国では雇用の状況が、
想定より少しだけ改善していたり、
また日本政府は経済活動の制限を、
頑なに拒否する姿勢をみせたりと、
株価の崩落を防ぐ動きもあるために、
日経平均は「横這い」が続きますが、
「コロナ禍」の経済への悪影響が、
このまま終わると考えられる材料は、
現時点で乏しいことは否定できません。
ワクチン開発の観測も二転三転しており、
「コロナ禍」における経済活動について、
様々な考えが出されているところですが、
経済への負荷が長引いていくようならば、
意外なところにまた波乱の種が生じて、
世界を混乱させかねないとみられます。
日経平均は「横這い」が続いていますが、
いくつか気になる兆候もみられますので、
次号メルマガ(第325号:7月12日)で、
あらためて整理した上で分析する予定です。
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