日本政府の「賭け」と日経平均の未来。
日経平均は「横這い」が継続。
先週初めと終わりに中国当局のマネーや、
米国での新薬への期待などもあって、
「失速」していくことは回避されており、
2万2千円台の半ばで膠着している状況です。
日米中当局が史上最大のマネーを供給し、
まだその賞味期限が切れていませんし、
トランプ政権は中国の横暴に対して、
口では厳しく非難しているのとは裏腹に、
本格的で具体的な措置は出していません。
こうした上昇要因が効いているために、
株価はなかなか下がらない状況です。
しかし、これほどの上昇要因があっても、
力強く上値から上値をとっていくことで、
再び「バブル」気味の相場になる様子も、
ほとんどみられないことも事実です。
新型コロナは「第1波」すら終わらず、
ロックダウンが解除された地域が、
再び規制強化する動きもみられます。
日本は過去最大の感染「確認」数が、
多くの国民を心配させている状況です。
もっとも、こんな感染状況であるのに、
それでも日本政府は「経済優先」であり、
経済活動の回復を促進していくという、
ちょっと驚くべき方針を堅持しており、
現時点では市場の好材料にカウントされ、
株高局面を支えているとみられることは、
前号メルマガ（第325号：7月12日）で、
上昇要因のひとつとして指摘しています。
しかし、これが上昇要因であり続けるか、
どうも不安が払拭できないでいることも、
前号メルマガであわせて述べたところです。
感染拡大地域からの大量移動を促して、
2週間後、3週間後にどうなるかは、
「実験」であり「賭け」でもあり、
市場と経済にどう影響していくかを、
よく考えておく必要がありそうです。
「横這い」が続く日経平均の未来は、
こうしたことにも影響されますので、
よく注意して情勢を見極めたいところです。
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