「制裁」の長期化は世界経済に何をもたらすのか。
先週の日経平均は買い戻され、
一時、2万8千円ラインを回復。
北部方面の露軍が引き上げて、
首都への攻撃を大幅に縮小をし、
ウクライナの国家も現政権も、
滅亡の危機をほぼ脱したことや、
ロシア側が「停戦」の成立にも、
前向きであることが認識され、
株式市場も「戦前」の水準まで、
大きく買い戻されています。
ただし、東部と南部では、
まだまだ激戦は続いていますし、
ウクライナ軍の果敢な防衛戦で、
マリウポリは未だに陥落せず、
「停戦」の機運は低下しています。
また、「停戦」が成立したとしても、
全ての問題が終わるわけでなく、
物価や金利、為替の問題など、
世界経済を動かす大きな要因は、
これからが本番になりかねないのは、
前号メルマガ（第415号：4月3日）で、
詳しく分析しているところです。
露軍が撤退した後の惨状が、
世界に衝撃を与えていますが、
「制裁」がきれいに解除され、
国際社会が旧に復するには、
かなり時間を要することも、
考慮しておく必要がありましょう。
コロナ禍からの回復の途上で、
不正常、不安定な世界経済に、
「制裁」による供給の混乱が、
長く残り続けるとどうなるのか。
ここから先に起こり得ることに、
ひとつひとつ手を打っていき、
この危機の時代を乗り越えて、
富を次世代につなげたいものです。
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