西側世界の「対中包囲網」と世界経済の展望。
昨日の日経平均は続落。
売りに勢いがあるとはいえませんが、
上昇を続ける材料も乏しいため、
週明けに上昇した分を打ち消して、
また定位置での「横這い」です。
昨夜の米国株はやや上昇しており、
崩落するような雰囲気ではないものの、
気を付けたい材料も多々あります。
新型コロナの感染拡大が止まらず、
経済活動を再開している州でも、
再び規制を強化する動きが出ており、
市場にはマイナス要因となっています。
「コロナ倒産」はじわりと増えており、
次に本格的なロックダウンがある時、
どの程度の倒産と失業が生じるかを、
当局も戦々恐々としているようです。
また、こうしたタイミングで米国は、
中国との対決姿勢を強化しており、
これに同盟国の多くも追随して、
強い措置を打ち出しつつあります。
このようにいわゆる「西側世界」が、
中国と鋭く対峙していく様子は、
前号メルマガ（第324号：7月5日）で、
詳しくご報告しているところですが、
今週に入って益々、加速しており、
中国のハイテク企業を排除して、
経済的な損害を与えるだけでなく、
外交、軍事等のあらゆる局面で、
危険な衝突コースも辞さずに、
毅然と対峙する場面が増えてきました。
こうした事実上の「対中包囲網」で、
今日や明日のうちに大衝突が発生し、
大きな破局に至るとは思えませんが、
「アフターコロナ」の時代になっても、
ずっと残り続けるトレンドとなって、
世界経済の成長を阻害するような、
悪材料ともなりかねないことも、
前号メルマガで詳しく述べた通りです。
日経平均が「横這い」を続けた後に、
どういう動きをするかという点にも、
中国をめぐる国際情勢の変化は、
かなり影響する可能性がありますので、
次号メルマガ（第325号：7月12日）で、
あらためて掘り下げて分析する予定です。
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