長期化する「コロナ禍」と実体経済の未来。
(午前1時半の更新です)
昨日の日経平均は大幅反発。
日銀の「無制限バズーカ」の効果が、
まだまだ残っているという状況下で、
米国が株高に転じる「追い風」もあり、
ようやく2万円ラインを超えました。
ただ、繰り返し指摘してきたように、
政府・中銀からの資金が流入して、
一時的に株が買われる現象と、
実体経済の裾野広くまで潤って、
経済に好循環が発生する現象は、
必ずしもイコールではありません。
無論、昨日成立した「経済対策」も、
日銀の放つ「無制限バズーカ」も、
このまま資金繰り倒産が連鎖して、
経済全体が「突然死」することを、
防ぐだけの効果はあるはずですが、
だからといって新たな需要を創出し、
市場全体に正の循環を引き起こして、
景気回復まで持っていくだけの力は、
内容的にもないことは明らかです。
それは欧米も中国も同様であり、
「コロナ禍」が長期化する限り、
公的機関がどんなに支えても、
景気に下ブレのリスクは消えず、
そこから生じる「無理や歪み」で、
大波乱の恐れがつきまといます。
日経平均が2万円ラインをぶち抜き、
その後も力強く上昇を続けるためには、
実体経済の見通しが明るくなることが、
不可欠の材料として挙げられましょう。
5月相場はまず長い連休から始まりますが、
緊急事態宣言が延長される方向という、
逆風からのスタートになりそうであり、
幾多の注意点が存在していますので、
次号メルマガ(第315号:5月3日)で、
連休明け以降の相場展望を分析します。
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