新型コロナと次の「グローバル・リスク」への警戒。
昨日の日経平均は続落。
日本国内の感染拡大は続きますが、
「緊急事態宣言」は出したくないという、
安倍政権の強い意志は伝わったようで、
強い売り崩しはみられませんでした。
政府・日銀の「絶対死守ライン」が、
年度末もギリギリで守られたことは、
「朗報」のひとつといえましょう。
ただ、新型コロナの感染状況が、
海外、国内においてどう推移するのか、
あまり楽観的な観測も少ない以上、
ここから再上昇するだけの材料も、
ほとんど見当たらない状況です。
日本政府の「緊急事態宣言」については、
各自治体や世論の要望も高まっており、
政権支持率に影響を与えそうならば、
決断はあり得るものとみられています。
感染症対策はギリギリの状況ですが、
市場にとってもギリギリの決断です。
数か月経てば北半球の流行カーブが、
緩やかになっていくとの期待はあり、
コロナ騒動が収束に向かうようなら、
景気も株価も回復するはずですが、
そこまで耐えて待っているうちに、
日本の「緊急事態宣言」も含め、
新たなリスク要因が破裂しないかを、
市場参加者は警戒し続けています。
想定されるグローバル・リスクには、
これまで積み重なった「悲劇」すら、
まだ「序の口」といえるものもあり、
なんとしても防ぐための努力を、
各国とも必死で行っていますが、
万一の場合を考えた対処というのも、
投資家は常に備えておくべきでしょう。
今日から新年度となりましたが、
まだまだ先の見えない状況ですので、
次号メルマガ（第311号：4月5日）で、
そうしたリスク要因を再点検する予定です。
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