新型コロナと日中両国の「政治リスク」。
昨日の日経平均は続落。
新型コロナが「市中感染」する事態に、
日本国内がかなり緊張を深めるなか、
朝方にはややショッキングな形で、
GDPが下ブレしたこともまた、
日経平均の冷や水となりました。
消費増税や台風災害の影響など、
ある程度、予想されたことといえ、
GDPの減り幅が大きかったことと、
新型コロナによる「経済災害」で、
今後、いつ回復していくかどうか、
なかなか見通しが立たないことなど、
市場参加者に買いを躊躇させるに、
十分な理由があるといえます。
政界の状況も気がかりです。
前号メルマガ(第304号:2月16日)でも、
新型コロナの「政治リスク」について、
繰り返し言及したところですが、
昨日も中国と日本において、
それがじわりと顕在化してきました。
中国は全人代の延期を決めて、
新型コロナ対策の注力しますが、
これが習近平政権の政治基盤に、
どんな影響を与えるかについて、
世界市場はまだ読めていません。
また、日本では安倍政権の支持率が、
新型コロナへの初動対応を主因として、
顕著に下がってきています。
昨日は「野次」のせいで開かれた、
衆院予算委の集中審議において、
野党側がかなり決定的となる、
新しい証言を突き付けたことも、
永田町の動揺を誘っています。
日経平均についてはある程度、
「下値は固い」と安心して、
下げると買うむきもあるようですが、
中国と日本の政治状況の如何で、
「ブラック・スワン」が発生して、
様相が変わる恐れもあることを、
前号メルマガ等で述べています。
新型コロナが終息した後には、
好環境が来る「期待」はあっても、
その前に政治状況が激変すれば、
混乱の程度はより大きくなります。
今のところ日中両国の政権が、
即座に倒れる兆候はないものの、
今後は極端なこともあり得ることを、
どこか頭の片隅に置いておきながら、
賢明に対処する必要があります。
今日もまた時々刻々と新たな事態が、
市場を動かしていくと思われますので、
注意力を切らすわけにはいきません。
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