日本政府が避けたい２つの「悲劇」。
昨日の日経平均は反落。
新型コロナの世界的な拡大を受け、
一時は800円安まで下げましたが、
後場では日銀のETF買いの観測等で、
19000円台まで押し戻されています。
前号メルマガ（第310号：3月29日）で、
政府と日銀の「防衛戦」の狙いを、
その深刻な危機感とともに書きましたが、
年度末の市場崩壊を避けたい事情が、
市場参加者にも理解されたと聞きます。
逆に言えば年度が変わったならばすぐに、
「緊急事態宣言」が発出されるとの噂が、
あちこちで駆け巡ったようであります。
しかし、本当に政府がこれを決断すれば、
市場への衝撃は凄まじいものがあり、
政府自体が「重大局面」に陥りかねず、
それも大きな「悲劇」となりかねません。
疫病そのものの「悲劇」と比べて、
どちらがより深刻なものになるのか、
慎重に判断したい事情があることは、
前号メルマガ（第310号：3月29日）で、
その背景事情とともに書きました。
昨夜のNYダウが上昇に転じたことで、
政府・日銀の「絶対死守ライン」防衛に、
多少の余力を生じたとみられますが、
なるべく「緊急事態宣言」を回避しつつ、
新型コロナも封じ込めていきたいという、
日本政府の戦う「2正面作戦」が、
功を奏するかどうか要注目ですが、
そのためには各自治体の長をはじめ、
世論の動向も大いに重要であるため、
かなり神経質な情報戦が展開されます。
いましばらく相場はそうした要素で、
神経質に動いていきそうですので、
フェイクやデマには惑わされず、
日々の情報によく注意したいところです。
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