今日の日経平均は「気迷い」の末に6.96円高。

朝方はずどんと売り込まれましたが、午後にかけてまた強烈な買い支えが入りました。

成長戦略の決定を夕方にしたのも、下がったら即、買い支えたのも、

すべて昨年のトラウマがあってのことです。

いずれにせよ、典型的な「株価操作」が行われた模様です。

いくら過熱感があっても、これではヘッジファンドも怖くて売り込めません。

発表された成長戦略についての評価は、これまでもメルマガなどで詳しく書いてきましたが、

秋から来年にかけての展望がいろいろ取り沙汰されていますので、次号以降でまた分析します。

いずれにせよ、今日の相場は重要です。

目先、ここをしのぎきったら「先高感」は本物になり、

もう一段の上昇が期待できそうです。

さて。安倍政権の手腕はどんなものでしょうか。

ところで。

イラク情勢はまた違った意味での重大局面が勃発しています。

クルド国家の独立問題です。

前号のメルマガ(9号:6月22日発行)では、

各国政府にいる私の友人の見立てを詳しく紹介しましたが、

そのとおりに、イランやトルコを巻き込んでの緊張が発生しつつあります。

昨日までの間に、北部、西部をほぼISIS(スンニ派)が制圧し、

首都バグダッドをめぐって政府軍(シーア派)と激しい攻防戦を繰り広げる今、

3つめの勢力であるクルド国家が正式に名乗りを上げたため、

イラクは完全に3分裂し、周辺国を中心とした全イスラム世界を巻き込む戦いになりつつあります。

不気味に轟いてきた「遠雷」を、イラク・シリアの領域に封じ込めることができるかどうかに、

7月以降の相場は大きく影響されるでしょう。

金や原油の価格が急騰するなか、大きなチャンスが迫りつつあります。

この戦いは、情報を早く、正確に読み切ったほうの勝ちです。

今後とも、メルマガ等での状況分析、情報発信にご期待ください。

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