昨日の日経平均は続落。

米中の貿易協議の先行きへの疑問や、

米欧の貿易摩擦の拡大への警戒といった、

不安をかき立てる報道が相次いで、

朝方から下げが先行して始まりました。

とはいえ最大で140円程度の下げであり、

悲観論に覆われる展開でもありません。

昨日も売買代金が一向に膨らまないまま、

基本的には「様子見」といえる雰囲気で、

狭い値幅での小動きが続きながらも、

前場のうちから断続的に切り返しました。

公的資金の買い支えへという観測もあり、

引けにかけてはだいぶ回復していますが、

方向感のある動きとはいえません。

昨夜の米国市場も「様子見」の雰囲気で、

小さな値幅の中を動く展開となっており、

基本的には重要イベント待ちといえます。

前号メルマガ(第275号:7月28日)では、

今週以降の決定的なファクターを指摘し、

市場が身構える理由を分析していますが、

具体的な材料とそれへの市場の反応が、

ある程度、はっきりと示されるまでは、

売るにせよ買うにせよリスクがあり、

「待つのも相場」が最上の戦略になります。

いずれにせよ、重要イベントを通過すれば、

少し見晴らしがよくなるのは確かです。

ただ、世界各地に解決困難な「黒雲」が、

数多く横たわっているという状況であり、

ひとたびそれらが破裂してしまえば、

市場に何が起きるかということだけは、

「頭の体操」しておくのが賢明であり、

備えだけは怠ってはいけませんが。

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