重要イベントを前に「材料待ち」。
昨日の日経平均は27円の小幅高なるも、
終日にわたって方向感なく推移し、
売買代金も記録的に低迷しています。
国会では参院で総理問責が処理されましたが、
最大の焦点である衆院の内閣不信任案が、
どう提出され、どう処理されるのか、
また、これに対する総理の対応も含めて、
終日にわたって見通せないままでした。
前号メルマガ（第270号：6月23日）で述べた通り、
最後まで与野党とも警戒を解いていませんし、
さらには「解散」があるにせよないにせよ、
その後の政界が様変わりする可能性が高く、
投資家も見極めたくなるところです。
世界的にはより大きな「材料待ち」です。
週末のG20で「米中首脳会談」を中心に、
何が飛び出すかわからない状況です。
情勢好転ならば株価は上昇するでしょうが、
米中間にわだかまる軋轢は根が深く、
一発解決は考えづらいものがありますし、
いつもの「ちゃぶ台返し」が発生すれば、
株式市場はまた衝撃に見舞われかねません。
また、米国がイランに追加制裁を決め、
中東情勢も再び緊迫の度を深めています。
極端な材料が出るかもしれない状況で、
売買いずれの態度で固定するのも、
やはり大きなリスクがあると考えられ、
売買代金がなかなか膨らんできませんが、
いずれにせよ、今週を通過してしまえば、
方向性が見えてくるものと思われます。
薄商いで膠着状態に陥った後は、
往々にして大きな動きになりますので、
何が飛び出すかを見極めたいところです。
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