「11月相場」の次の重要イベント。
昨日の日経平均は大幅反発。
「イベント通過」による安心感の広がりと、
選挙結果を受けたトランプ大統領が、
民主党との対話路線を示唆したことなどで、
米国株が上昇基調にあることにつられる形で、
日経平均は寄り付きから大きく上昇しました。
中間選挙での波乱が発生せず、
一応、「凪」の状況になったことが、
日本市場にも安心をもたらしたといえます。
前号メルマガ(第237号:11月4日)で指摘した通り、
本当に世界市場全体が「凪」の状況になり、
安倍政権が出すべき「玉」を出せるなら、
日経平均の「本来あるべき水準」というのは、
もっと上にあってしかるべきだと思われます。
しかしながら、昨日の日経平均は、
米国株につられて22500円まで上昇した後、
そこで行き暮れ、伸び悩むこととなりました。
昨夜の米国FOMCでは利上げが見送られ、
これといった波乱もなく通過していますが、
やはり長期金利は高止まりしており、
そこに大きな爆弾が潜んでいることは、
今後の日経平均への不安要因といえます。
国内では安倍政権に先週吹いた「追い風」を、
政権自身が台無しにしかねない事情もあり、
来週の国会運営は少し要注意といえます。
すんなり「玉」が出てくるようならば、
もう一段の上昇は可能なはずですが、
会期末に向けての国会の攻防は、
やはりそう甘くはなさそうな雰囲気です。
また、政権が得意とする「外交戦」でも、
来週以降、重要イベントが目白押しです。
安倍政権側が国会日程よりも優先させて、
「外交戦」に注力している背景には、
国会の論戦を嫌がっているだけでなく、
やはり一連の交渉がかなり重要局面にあり、
真剣勝負が必要という事情もあります。
政権としてはのるかそるかの局面であり、
日経平均に与えるインパクトは甚大ですので、
次号メルマガ(第238号:11月11日)では、
政権が取り組む次の重要イベントに注目し、
最新情報と今後の展望を分析する予定です。
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