２つの「日米協議」と米国FOMC。
昨日の日経平均は反落。
参院選で与党側が勝利したことは、
「織り込み済み」ではあるとはいえ、
一定の安心材料となるものです。
しかし、選挙結果による株価への影響以上に、
主に海外要因に起因する「黒雲」が懸念され、
日経平均への上昇機運は打ち消されました。
東証1部の売買代金はまた2兆円を大きく割り、
日本市場全体が「様子見」に戻っています。
安倍総理は新たに改憲スケジュールを示し、
政権の運営方針を修正しつつありますが、
そうしたことよりも足下の株価は、
直近の重要日程に強い関心を示しています。
前号メルマガ（第274号：7月21日）で触れた、
今週からの２つの「日米協議」の中身次第で、
日経平均に直接的な衝撃が訪れる可能性や、
安倍政権の長期的な安定性が疑われる恐れが、
ないかどうかを見極める必要はあります。
また、今月末の米国のFOMCでは、
米国株か為替のどちらかが大きく動き、
日経平均に大きな衝撃となることも、
十分に考えらえることもまた、
前号メルマガのなかで指摘した通りです。
２つの「日米協議」もFOMCもどちらも、
米国の国内事情にも強く左右されるもので、
日本としては受け身でしかありませんが、
その影響は極めて甚大なものがあります。
他にも英国、欧州、中東と世界各地に、
「黒雲」が立ち込めている状況ですが、
まずは参院選「後」の一連の重要日程を、
見極めたい心理が広がるというのは、
投資家の心理として当然ともいえます。
いずれにせよ、どういう材料が出れば、
市場がどう動くという「頭の体操」をして、
適宜・適切に対処する備えは必要です。
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