世界情勢の波乱、「次の段階」への警戒。
日経平均は3年ぶりの7日続落。
米中双方による関税合戦の衝撃に、
世界同時株安の不安が続いており、
「令和相場」はずっと下げっぱなしです。
もっとも、昨日はトランプ大統領から、
「米中協議」を多少、楽観させる発言が出て、
後場ではある程度、値を戻してはいます。
また、日本の経常黒字が減少したことも、
為替動向や安倍政権の「大玉」という観点から、
一定の下支え効果を生んだ可能性はあります。
昨夜のNYダウは少し持ち直していますから、
日経平均も一時、下げ止まりそうではあります。
ただしいくらトランプ氏が市場に配慮しても、
あるいは日本国内でいくら上昇圧力を創出しても、
世界情勢にまた新たな大波が発生するようであれば、
日経平均が上昇基調に戻るのは困難になりますので、
米中関係や中東情勢、また英欧の情勢などに、
今後も神経を研ぎ澄まし続ける必要があります。
これまで自制的に振る舞ってきた中国が、
腹を括って報復措置に打って出たわけですが、
本当に中国が覚悟を固めて戦うつもりならば、
まだまだやること、やれることは多々あります。
その場合、世界経済に与える衝撃は、
これまでとはまた次元が違うものになります。
米中の首脳会談の日程はさらに先延ばしとなり、
厳しい駆け引きが続くと思われますが、
報復合戦が「関税以外のこと」に及ぶかどうかは、
今後の重要な焦点のひとつといえますので、
米中対決が「次の段階」に突入すればどうなるか、
次号メルマガ(第265号:5月19日)で分析します。
一方、中東情勢は主要国間で調整が始まり、
最悪の事態を回避する努力が続けられますが、
米軍は限定的な海空からの攻撃だけでなく、
大軍を陸上派遣する案まで飛び出しており、
緊張緩和に向かったとは言えない状況です。
刻一刻と新しい材料が飛び出していますが、
中東情勢が「次の段階」に突入するならば、
その衝撃はかなり大きくなると思われ、
日経平均の上昇期待を潰してしまいますので、
これまた次号メルマガで触れる予定です。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第263号:5月6日発行、第264号:5月12日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2016】 「AI時代」と「百年の富」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す